また終わるために

いっしょにすごしたときめき

政治とは憎悪を理解する能力なんだよ

だから私は言うのだ。

骨肉の情愛というものは一度その道を曲げられると、おそろしい憎悪に変ってしまう。理解の通わぬ親子の間柄、兄弟の間柄は他人よりも遠くなる。

私は久雄の父親にたいする憎悪がよくわかる。じつによくわかる。

政治とは他人の憎悪を理解する能力なんだよ。この世を動かしている百千百万の憎悪の歯車を利用して、それで世間を動かすことなんだよ。

愛情なんぞに比べれば、憎悪のほうがずっと力強く人間を動かしているんだからね。

 

 

     三島由紀夫鹿鳴館

フリフリイエローパンティの乱

元彼は私の新品未使用のフリフリイエローパンティを履いて、ふむ、としんみりした様子で一息ついた。私はそのあまりのフィット感と、元彼の顔立ちの変態ぶりとのコントラストにくらくらしていた・・・・・・悪い意味で。

フリフリイエローパンティは、私の趣味ではないので履かずにおいていたのだけども、ある日元彼が私の家に来て着替えがないことに気づいたのでそれに目を付けたのだった。

じゃーん、という感じで私に履いて見せた元彼のちょっと遠慮がちでありながらも、開き直りつつ得意げな様子は、のちの私に影響を与えた。

ちなみに、そういうパンティを、今彼は決して夢にも履こうといわないし、履いたりしようともしない。そういうところを評価しているんだ、いいね!

ハードル低いと思いますよ、彼氏になってくれる人を選ぶ時の、私。元彼が東大生だったというのは、もう過去の歌みたいなもんですね・・・・・・色褪せた事実です。

立ち止まること⇔全力スルー

立ち止まることって才能だと思うんですよね。立ち止まったっていうのは天から呼び止められたってことですから、それはもう天から与えられたもの=才能ですよね。

立ち止まると、その時のその自分自身にしか、見えない・感じられない・考えられないことなんかが横溢して、そしてそれを手に入れてしまいますよね。あとあと考えれば、そういう自分とおんなじ風でちがった形の人というのはきっとどこかで出会うようになっていて、それぞれの手に入れた輝きみたいなもので星座になるんだろうと思うんです。出会いとは、星座を形作るものじゃないかなって。

立ち止まることの反対って全力スルーですよね。これはこれですごいけど、立ち止まることも悪くないと思ってゐる今日このごろです。

風呂ハムレットの苦悩、あるいは思索

入浴の時間の恐怖に耐えかねて、よくTwitterでスペースを開いて感情を受け止めていただいている。だって、「今夜も入浴しなきゃいけないんですけど、怖いんで困ってるんですよ」と言ってかかりつけの医者の所まで行って眠っているところをたたき起こすわけにはいかないですから。

それで今夜も例にもれず入浴直前の恐怖と戦うのをやめて、とにかく感情を吐き出すことにした。対談相手はえすさんだった。令和の小宮豊隆だと内心私なぞは思ってゐる。

入浴の怖いところは、一人でディズニーランドに行くみたいな心細い気持ちになることと、入浴済ませるとQOLが爆上がりして嫌でも明日一日という暮らしを見つめる心構えができてしまって明日を迎え入れざるを得なくなるところですかね。あとは、これは新しい気付きなんだけども、例の小宮豊隆さん曰く、私と父親との間の感情のしこりが私の風呂ハムレットと関係があるとのこと。要するに、入浴が怖いのは、私が父親を許せてないから、らしい。まあそりゃそやけど、ちょっとそれは肉親同士の間で起こったつらい経験だから、許すのは天使の夢やわ~、と思ったけど。

父親がヨソの女性の家から帰宅した深夜00:00頃に、中学生の頃の私が入浴していると、「こんな遅くに入浴して!もっと早く済ませろ!」って怒鳴られたんだよね。トラウマやわ。心臓がどきどきして、危うく恋になりそうやったわ・・・・・・。

母親が不在という形をとって、そこにいた。食器棚に、畳の居間に、私の静寂に。つらかった。お風呂の時間だよ、と声をかけてくれる柔らかい存在はもういない。それが父親という裏切りの形で存在していることがほんたうに苦しい。今でも、私はそれで入浴が怖いのかもしれないな、と今夜、ちょっと思った。

ようするに、不幸

2週間ぶりの英会話レッスンに私は、もどかしさとイラつきと、少しの焦りとで、バランスを崩していた。ようするに、不幸だったのである。

ある1人のお年寄りの女性(ヒロミさん、仮名)を初めとして、本当に若さが羨ましくてたまらないんだろうなというふうに、私をトレースしてくるのである(とくにヒロミさん、仮名)。それがまとわりついた蜘蛛の糸のように思えて、もうねえ、鬱陶しくて鬱陶しくて、鬱陶しい、のである。罠?かかってしまったのか、私は?情けない……。

私に嫉妬してくる人間の挙動というのは、だいたい把握しているつもりなんだけど、たいてい嫌悪しつつ私を矮小化して、それでも止まない羨望がゆえに、(それを素直に尊敬として示せばいいのに)逆噴射して嫌がらせみたいに私をトレースしてくるのである。だから、鬱陶しいと何度言っても過言ではない。

ヒロコ、あっっ、……ヒロミ(仮名、老女)は、いつも私をモヤモヤさせる。どうでもいい有象無象のはずなのに。

私が英語および英会話サイツヨになるしか、なさそうね。がんばろ。

死が夢でも、いいじゃないか

中途覚醒したときは、なにかに呼び止められたんだと考えて、たいていブログを書くようにしてゐる。もしかしたら、言葉に呼び止められたのかもしれない。

死が夢でもいいじゃないか、と思った。「私の夢は、死ぬことです」というシンプルさ。あんまりそういう人はいないかもしれない。たとえば、「死ぬときはこうであってほしいです」というのはよく聞くけれど。

彼氏が危篤状態から生還した。悪運が強いから、きっと戻ってきてくれると信じていた。でも、もしも・・・・・・、ということに、少し立ち止まることもあった。私は考えないようにしていた。その”もしも”が現実になってしまうとしても、私が今できることは普段の営みしかないのだから。日常とは、こういう事変の可能性を内包しているがゆえに特別でもある。決して、日常と特別は、切り離され独立した事象ではないのである。

死が夢でもいいじゃないか。けど、彼にはもう少し生きていてほしい。もう悲しいことは嫌なんだ。

死が夢であってほしい。だから、彼の意識が戻らない間、とっても悲しかったんだ。戻ってきてくれて、ほんとうによかった。

欲張りだから

「何か欲しいものありますか、私に出来ることならなんでも言ってください」と、言われた。こういう千載一遇のようでいて、本当の欲望が大きすぎるために何も望めない質問と要請が、恵まれた人生にはあるにはある。これを言った人物は、彼氏のお父様だった。

本当ですか!?じゃあ、最新号のヴォーグジャポンとViViとストライプのロングスカート色違いで2着とちょっと高いリップクリームと香水をいくつかとフェイスマスクのストックと風呂掃除をして欲しいのと部屋に掃除機かけてほしいのと、マッサージ券3万円分欲しいです!……なんて、言  え  な  い。

本当に欲しいものは、言えない。というより、言わないでおく。私は私のために叶える夢を持っておきたい。取っておきのモエ・エ・シャンドンみたいなものだ。あるいは、プーさんにとってのはちみつ的な。

欲望は横溢させておいたほうがいい。混沌としていたほうがいい。坩堝の方がいい。

ドッキリ祖母

亡くなったはずの父方の祖母が、じつは私の与り知らぬところで生きてました、という訳分からないドッキリ設定の夢を見て、うわあああ!……となって中途覚醒することがよくある。

亡くなったんなら、夢の中でも死んでろよ、と思う。私は父方の祖母が大嫌いだし、彼女には嫌われるだけの悪行と業の深さがあるから。

彼女は私の母親をリンチしたんだ……私のこともあわよくばリンチしたがっていた。

なんで夢で「生きてました」ってわざわざ出てくるんだろう?ヒヤヒヤさせやがって……生きても死んでも嫌い。そういう人は生まれてこなくていいよ。輪廻転生も、なし。神様、輪廻転生取りあげといて。

おいおいまただよ

彼がまた4:00amに失禁して酩酊状態になり、私は彼のふらついてものにぶつかる音で飛び起きた。

またか、と思った。またか、と。

以前も彼は薬の飲みすぎと、アルコールの摂りすぎで酩酊状態になり失禁した。その時は救急車に乗せられて運ばれた。入院したのだけど、今回は自宅に待機だ。

もう疲れたよ。学ばない彼もそうだけど、私は彼の母親でもないのにこんな彼の面倒をみたりして。

疲れた。もう、疲れたよ。

彼の異変はまだ続く

帰宅してすぐ、彼の異変に気付いた。私は1泊2日のキャンプ旅行に出ていて、昨日帰宅したばかりなのだけども、彼は、ダメージを受けたみたいに(実際私の不在はきつかった、と言っていた)なっていた。

昨夜警察の人が来た。彼のTwitterのフォロワーが彼が変になっていて心配だからと通報したらしい。気の利いた警察の人だったからよかったけど、私はぎょっとした。

彼は今日も変だ。しっかりしろ、と言ったものの、睡眠薬とビールを一緒に飲んだ人にそんな注意自体がナンセンスだ。けど、つい、イライラしてしまって言った、しっかりしろ、と。私が一日遊びに出かけて不在だっただけでこんなにもろくなってしまうのが私には耐えがたい。もう少し芯のあるひとだと思っていたのに。

彼は薬物依存(イリーガルではない)の気があって、それでも半年近くはクリーン(薬物乱用のない状態)が続いていた。なのに、眠剤飲んで、ビールとは・・・・・・。自分自身の過去に復讐されているのか、彼よ?