また終わるために

いっしょにすごしたときめき

2022-02-15から1日間の記事一覧

新しいものを何も構築したくない

喪失の結果がすこしずつ明らかになっている。(エクリチュール以外は)新しいものをなにも構築したくないということだ。友情、愛など、新しいものはいらない。 * 亡くなったときから、なにも「構築」したくなくなっている――エクリチュールはべつだ。なぜか?…

花のような傷を持って、生まれた

喪に咲く花はリンボでしか咲かない。その美しさ、その香り、その光。花のような傷を持って、やってくるあの人。 何か言っている、わからない、と合図する。夢か、と分かる。静かで激しい孤独がやってくる。鍵のかからない密室に、夜がひたひたになっていく。…

世界が私を愛してくれるので

世界が私を愛してくれるので (むごい仕方でまた時に やさしい仕方で) 私はいつまでも孤りでいられる 谷川俊太郎 【まきのまきな副音声】 忘れるということは、きれいな地獄のようでほんとうにさびしいのだろう。忘れるということは、むごいことであり、と…

イヤイヤ、シブシブ、未練タラタラ、泣き泣き、セイセイするし、アキアキしたから、別れる。

ひとり去り、またひとり去り、いつか私の周りには誰もいなくなるだろう。記憶のなかだけが年々賑やかになり、別れたひとの顔や肢体や声が生々しくなっていく。ひとりで部屋にいると、つぎつぎと現れる過去のひとびとに茫然とすることがある。 「ローマの休日…