また終わるために

いっしょにすごしたときめき

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

やさしさ

優しさってたぶん相手と距離をとることに用いられるとものすごく政治的(=人付き合いの損得勘定)に有為なんですよね。 だから「優しさは優れている、という漢字を書くね」と本で読んだけどさ、政治的に優れているんですよね。相手の立場に立った言説がなされる…

好きを隙のまま、梳(す)いていく

人からさよならされた時の呪いというものがあるとすると、それはその後も尾を引いてつい、相手を追いかけたい衝動に駆られることと、なおその後も相手への執着や愛情がくすぶってしまうことなのでないかと思う。なぜなら、その人は世界に1人しかいないオリジ…

自己肯定感ってなんだよバカヤロこのやろ

自己ってのは人生の所与だから肯定も否定も無いだろと思っているので、自己肯定感という言葉に違和感持っているわけだが、ただ一つ気づいたのは、たぶん、いわゆる自己肯定感が高い人というのは何がなんでも自分につき回ってその都度肯定するとかそういう面…

ありえないほど近い

ひととひととの距離って、近づいて縮むともう距離とれなくなるじゃないですか。そこをあんまり意識してるか気をつけてないかの人々がようするに私にとって小学生と老人なんですね。 両者ともなんかすごい距離感近いじゃないですか。苦手なんですよ。なんなの…

人付き合いのリセマラ ~諸行無常~

漱石の『三四郎』は、ストレイシープ、ストレイシープ・・・・・・とつぶやいて幕を閉じる。 どこへ登場しても、私はその場にとどまることなく、人付き合いはリセマラだという意味だと思うが、要するに誰もが諸行無常という名の景色変化に惑わされる迷子なのだとい…

知らないところでの悲劇の予感

1:00amに目がさめたから、歯を磨いて冷たい水を飲んだ。夢は憶えていない。 遠くでサイレンの音がしている……私の知らないところでの悲劇の予感。1人でいる部屋は、夜が染み込みやすいのか、とても静で私が浮き彫りになる。 父親に会いに行くのがよいだろうと…

憂鬱すぎて死にそう

習い事の宿題を片付けるのと読書のために、カフェまで出掛けたものの、憂鬱で苦しくてつらくなったので、おざなりにして帰宅した。 父親は、癌(ステージ1)になったらしい。「女の人から全部奪って、それから幸せになった男の人は少ないよね、と思ったよ」と、…

知識の膨張 ~知悉しえない本について~

本屋や図書館に行ってよく考えるのだけれども、これだけの本が世の中にはあって、私はしかも読書しては感動するものの、本を知悉することはあり得ないのだろうなという予感に戦慄するのである。たしかに手に取った本を読んで、それで少しは手元に残るものも…

読書と昼寝

あんまりタイトにスケジュール組めば、私が生かされるどころか、読書と昼寝の時間が無くなって、だめになる。 私はその事に気付けずに、色んなことに手を出して、例えば、図書ボランティア、例えば、演劇、と欲張りすぎた。 どんな風に過ごそうとも、私には…

元気、出ないな

いつものことをいつものような気持ちで取り組めず、心も身体も重苦しい。上手く息ができない、どこへ行こうと私は全人類の爪弾きものだと景色から教訓を受けるようで。 夏の日差し、恋しい木陰の涼風。全てから仲間はずれの私は「もう帰ろうか」とばかり考える…

【小説】友人

爪切りは、めんどくさいけども、両手の爪が長いままだと、習っているピアノにも不利だし、なんとなく調子が出ないんだ。だから、今朝全部そろえて短くした。 とくに不調はないかもしれないけれど、毎朝眠くて、毎週木曜日の学年集会はうっとうしい気持ちにさ…

【小説】嵐の女神

まきな、ごめんね、ごめんね・・・・・・。 深夜の車内はひんやりしていて、空間というより、空洞のように感じた。母親の声が涙にぬれて、ごめんねを繰り返す。 左腕に包帯が巻かれていて、これが母親の腕か、と思った。私は眠い深夜に父親の車に乗せられて父親の…

好きだけど/好きだから

私はあなたを好きだけど、あなたが私の恋慕に気づいたとき、正気が保てないであろう関係の破壊が怖い。私はあなたに近づく。喜びを感じる。私はあなたから遠のく。あなたはいぶかしげに私を振り向き、私は非常に答えをなくしてしまった子供のように途方にく…

世界がむごいやり方で私を愛するから

自分を傷つけてやりたくて、ぶろぐを書くことを思いついたのだけれども、それはあながち間違いじゃない。書くことは、間断なき破壊との闘いなのだから。 私は中学生のころ、とても孤立していて、修学旅行すらひとりでみてまわるという学生生活でひとりでいる…

近づく程に、遠くなるみたいだ

男女はそれぞれ別の存在で、互いが互いの異性に対しあこがれを抱くという事自体がまず矛盾をはらんでいるんですよ。 あこがれはもっとも理解から遠い感情であるにかかわらず、もともと遠い存在である対局の異性にあこがれを抱く、ということは、より遠くに相…

永遠といちにち相手と話していたい

永遠と一日、のいいところは、永遠、ときりなく言いつつも、一日のうちでのものだというリミットのあるところかもしれない。 だけど、永遠といちにちとは、夕焼けに照った川がえいえんにはちみつのようにとろりと時間として流れていくことのようだろうなと思…

眠剤と拮抗してみたらどうなるか

眠剤3粒服薬。眠気がすっ飛んで、ストレスなくなり、とてもハイな気持ちになる。 不健康だと思う。 誰彼構わず、私はきゃぴきゃぴとうざがらみしにいく。ついったーで。ふぉろわに。 軽薄になる。それはわかる。ほしい喪のまとめ買いしたくなる気分だ。 さい…

あなたの隙を私の好きが梳いていく

好きなんですよね、出会った男性はよっぽどルックスにピンとこない方以外、たいてい好きで、私の中ではすでにそのひとは私の元彼ってことになってんですよ。 そうしないとうっかり隙を梳いていく、同時に私はあなたへの好きの気持ちを梳いていく。そうして好…

平和を意志し、その灯りを永遠に分かち合っていくこと

原爆ドームをみて、被爆や戦争という地獄は絵空事でなく、事実なんだという認識がよりいっそう肉づけされたようでした。 平和公園は(私はそう呼んでいる)、健やかな幼子の歩みの元にも被爆で殺された人々の命が、匿名のまま永眠しているのだと今日初めて知っ…

消えると思う?

諦められるわけないよ、好きな人は好きな人のままなんだから。 慕情は、諦められるものならはじめから発生しない。 気持ちの乱れ、隠しても隠しきれない。もうその曲線は、あなたのものなんです。 綺麗なカーブじゃ、えがけないものさ。

とても懐かしく思うよ

眠れない夜は、インクブルーに私を浸してそれでも浸しきれない自我の灯りを手がかりに眠る。 私の瞼は今日一日の映写機である眼球から、あの子の笑顔、あの人の思惑気な顔、なんかを浮かび上がらせて、私のフィルムに映った人々が、睫毛に憩う。たまに涙とい…

本当に愛し始めること

眠れなくて、ペンを縦にしている。 誰かがいなくなると、どうしようもない隙間ができてしまうものだけれども、そしてその隙間は、いなくなったその人特有の形をしていて、誰にも埋められないものだったりするのだけれども、対象aに近似するその人を、不在に…

酩酊状態ブログ集、とかあったらいいな

着こなせないはずの後悔もうまくきこなせてしまうんじゃないかという全能感。 私は眠剤を服薬しているから、いわば酔拳で文章をこさえているんだ。 今日一日の暑さに参ってしまった不全感、この紙の上に広がる暑さのうだる東南アジアの風景。あついね、と刻…

【和訳】Come back

【まきのまきな訳=解釈6:訳4】 窓の外は雨が降り続いていて 冷たさが私の魂を吹き抜けていく ああ雨よ、ああ降っては止まず ひとりにはなりたくないの 私たちの悪い思い出全部、 フォトショップで直せたらいいのに ああ思い出が、 蘇ってはフラッシュバック…