また終わるために

いっしょにすごしたときめき

まきののネガティヴ福袋

息、域、粋、生きを学ぶ合気道

合気道をして長い先生は、とても粋なんだよなあ。声も凛とした響きだし、姿勢も粋だ。鈴が鳴るような音の聞こえてくる心地がいつもする、その佇まい。もう中年の域なのに、見事だ、人間はこうして美しい息を吐くこともあるんだな、と思う。 私はねこねこ猫背…

お菓子、凄い。

お菓子を食べるごとにつくづく思うのだが、このただの嗜好品でしかない、人の生存に必要な栄養素がそれほど含まれていないものを美味しいと感受することは、食文化の中でも凄いことなんじゃないかと。 あるいは、そういう「なんの栄養素もない」嗜好品を美味し…

まきののギャル志向

ギャルの何が羨ましいかをあえていうならば、その図太さ、傍若無人さ、軽さ、なのかもしれない。けど、軽さはもうだいぶ前からギャルにすらなくなって、ずいぶん世の中は重くのしかかる暗い空気になったなあと思う。 今日みたいな日はギャルみたいに「ダルい…

うっとりうっかり

こう、私のブログはうっとりしては、うっかりしてると思うんですよ。 さっき、『あの場所で』っていう文章を書いたけど、なにか見落としてるとしか思えないんだよなあ、私のうっとりには必ずうっかりが潜んでいる。 さっき右耳にひどい耳鳴りが走って「すわ!…

no words

伝えたい事など、無い。記しておきたい事も、無いかもしれない。近頃言葉の無力を味わわされている。 私は年末に臨み、来年の誕生日までには弱虫を何とかしたいと考えた。しかし、それもこれも、成り行きの力によるものだという気がする……私は言葉の無力さだ…

なぜわたしはひとりなんだろう

雲のシグナル、それをうけとったみたいにふと思った。なぜわたしはひとりなんだろう。孤独を何で深めていけばいいか、何で埋めていけばいいか、希望?そういうものはどこで拾えるのだろう? 部屋が相変わらず散らかっているけれど、きれいに整頓されたかばん…

太陽の誕生日

朝、目が覚めてすぐに考えた。ゆうべの本棚組み立ての続き、私は今日頑張ることができるか、そしてできなくても頑張らなきゃならないから人生は厳しい、と。 カーテンを開ける。昨日取り付けたばかりの新しいものだ。東向きの窓から太陽が目を覚まし、私は声…

crying like a child

漠たる思いで見つめる秋空の曇り模様にふと、死を想う。自分の生き方に別の意味を求めてると感じるそのひとと、私は分かり合えないだろうと。それでも希求する気持ちがあるのはどうしたことだろうかと。この人間としての美しい、「にもかかわらず」のかなし…

私は小説家生活ができない

あー、小説書くの、めんどくさいな・・・・・・。最近よく考えるんだけども、「作家はなろうとしてなるものではなく、気づけばなっていたものだ」とかってよく言うでしょ。あれなんなの。本当かなあ、なったから、そう言っているだけなんじゃないの、とか思うわけ…

言葉の魚は泳ぐ

フィクションを書くことについて考えると、自分自身がこれまで味わったことの無いほど興奮するのである……強烈な快楽だ。たまらない。 私は、言葉が好きだ。言葉が、たとえ箸であの雲を掴んでみろ、と言われる対象だとしても、巨大な洗濯機(水槽ではない)の中…

父親、その②

生きても死んでも私の人生に仇なすものという認識がある。父親の話だけど。 父親は数日前私に白々しく「ご様子伺い」の連絡をしてきた。元気か、と思ってと彼はエクスキューズした。何か用かとすぐさま牽制した。私は本当に貧しい女だ。 「お父さん、癌になった…

父親

まず私の人生に現れたもっとも私を見抜かなかった男性登場人物の筆頭が、父親である。 私の人生には、私を見抜いた男性が1人としていない。なんてさびしいことだろうな、と思う。ひとりくらい、居てくれてもいいのに。しかし、恋人関係においてですら、誰ひ…

にゃん

文章を書き切ると生きててよかったと実感できるので、軽い躁状態になって、たとえばお洋服を10000円以上注文したりしてしまう。実際今してしまった。 躁状態になると、フォロワッサンに迷惑かけてしまったことがあるから、手痛く負けているにもかかわらず私…

眼差しと所有 ~嫉妬とはなにか~

ユダヤ人諺にこんなのがある。 「嫉妬は100の目を持っていてそのどれもが正しくない」 私にとって嫉妬してくる人間がウザくて堪らないのは、その100の眼差しという超弩級の所有をしつつ、私の承認を全く得ないという関係性および構造を容認する点なんだよな、…

清らかな狂人

「それがどうした」「そんなもんだ」 手帳持ってて制度的に「障害者認定」に組み込まれている私は、父親にとってショックだったらしく手帳を持っている事実を私から打ち明けた時、絶句していた。 ばかめ、と思った。私は何を今更、と思ったのである。17年もうつ病…

秋の風は、忘れかけた人を運んでくるのか

ふいに忘れかけていた人を想いだす・・・・・・秋の風は夕暮れと一緒に、その人を運んできて、心の隙間を吹きぬけていく・・・・・・秋の風は・・・・・・。 とてもさびしい。夕暮れのグラデーション。あれを瞼に塗れば、涙は乾くのか。 とてもわびしい。女性はそんな言葉を言…

友情の謂い

たまにひとと疎遠になると、さよならといって自宅に戻る途中に不安になったりもするし、もしかしたらそれが永遠のさよならになったりもするだろう。じんせいはなにがおこるのかわからない。なにがおこっても、おかしくない。なぜなら人生という所与じたいが…

なんてこった、少しばかり良心的ではないか!

以前も述べたが、少しばかり良心的であることや類型的一般性というのは、ある意味でとても狂気的なのである。 「フツーってなんだろう」という中学生みたいな問いをためしに出してみよう。フツーについて考えることこそ、最も狂気なんだから。 私は日本の類型…

愛の告白 ~テュケー~

何でもかでもボーイ・ミーツ・ガール的な恋愛文法に還元しなくていいんだなと思うと、すこし生き方の幅がひろがる気もするが、それはある意味ではとてもさびしいことなのではないかと考えてしまう……私は、ときメモ脳だから。 だからって、しようと思ってする…

人が恐ろしい

私は来るものを拒んで去るものの背中を押すタイプなんだよ。わかってるんだけど、もう人が信じられない抜き差しならぬ事態になってしまって、そうすることが多い。 誘われても3回くらい誘われてやっと行こう、と決めるからほんとじれったいと思う。 人が恐ろ…

変身

薬が変わって不安が強く出るようになった。はっきり言って、レキソタン6mgごときの頓服でどうにもならないほど私の中では不安が吹き荒れているのである。 こうなると、電車の静かな秩序を無視して叫びたくなるし、私は私のままでは居られないなにか別のおぞ…

読み込みすぎてしまう、生(き)の声を

たぶん読み込みすぎてしまう私自身のせいだろうけど、Twitterとかblogを読むと生(き)の声だからか、後から精神的にかなりぐらぐらするんですよね。それですごくつらくなるんですよ。 スペースとかで話すとよりつらさはひどいものになりますね。やっぱり私が…

立ち止まることは才能

人生では立ち止まる瞬間/時期なんかがあると思うのだけども、それは発展史観からすればマイナスイメージが強いかもしれないが、そうではなくて、むしろ「立ち止まることは才能」だと思うんですよね。天から呼び止められてるわけですから。 それは、抗いがた…

やさしさ

優しさってたぶん相手と距離をとることに用いられるとものすごく政治的(=人付き合いの損得勘定)に有為なんですよね。 だから「優しさは優れている、という漢字を書くね」と本で読んだけどさ、政治的に優れているんですよね。相手の立場に立った言説がなされる…

自己肯定感ってなんだよバカヤロこのやろ

自己ってのは人生の所与だから肯定も否定も無いだろと思っているので、自己肯定感という言葉に違和感持っているわけだが、ただ一つ気づいたのは、たぶん、いわゆる自己肯定感が高い人というのは何がなんでも自分につき回ってその都度肯定するとかそういう面…

ありえないほど近い

ひととひととの距離って、近づいて縮むともう距離とれなくなるじゃないですか。そこをあんまり意識してるか気をつけてないかの人々がようするに私にとって小学生と老人なんですね。 両者ともなんかすごい距離感近いじゃないですか。苦手なんですよ。なんなの…

人付き合いのリセマラ ~諸行無常~

漱石の『三四郎』は、ストレイシープ、ストレイシープ・・・・・・とつぶやいて幕を閉じる。 どこへ登場しても、私はその場にとどまることなく、人付き合いはリセマラだという意味だと思うが、要するに誰もが諸行無常という名の景色変化に惑わされる迷子なのだとい…

知識の膨張 ~知悉しえない本について~

本屋や図書館に行ってよく考えるのだけれども、これだけの本が世の中にはあって、私はしかも読書しては感動するものの、本を知悉することはあり得ないのだろうなという予感に戦慄するのである。たしかに手に取った本を読んで、それで少しは手元に残るものも…

読書と昼寝

あんまりタイトにスケジュール組めば、私が生かされるどころか、読書と昼寝の時間が無くなって、だめになる。 私はその事に気付けずに、色んなことに手を出して、例えば、図書ボランティア、例えば、演劇、と欲張りすぎた。 どんな風に過ごそうとも、私には…

世界がむごいやり方で私を愛するから

自分を傷つけてやりたくて、ぶろぐを書くことを思いついたのだけれども、それはあながち間違いじゃない。書くことは、間断なき破壊との闘いなのだから。 私は中学生のころ、とても孤立していて、修学旅行すらひとりでみてまわるという学生生活でひとりでいる…