また終わるために

いっしょにすごしたときめき

恋しさのディスクール

守りたい

夜くんを私が守るために――そもそも私が守れるのかはっきりしないのに――出来ることはなんだろう、必要なものは揃っているだろうか、とふと考える。 不足のようだなと思う。そもそも彼を守るべくの財力がない。もし私がめちゃくちゃ有名人でお金が沢山ある人物…

束の間の疑問 ~私は恋人に会えるのか?~

恋人は、クリスマスには訪れなくて会えない日々はまだ続く。 私は不在に耐え、不在を操作しなければならない。それはもう不器用ながら始めた習い事のようで、いまではすっかり慣れた手つきで不在を操作している。私は恋人の不在を受け入れ、切なさをどこかに…

音もなく消える

愛の怖いところは、相手へと続くはずだった扉が静かに消えることで、私は埃のかぶった相手との甘い日々の記憶をダシにして、また愛の再熱を願ってる。 夜くんは消えてしまった。といっても、まだこの地上のどこかには必ずいるという生きながらの離別。こんな…

夜くん、涙色の花束をあげるよ

夜くんはきっと私との関係を自然消滅させたいと思っているような気がする。だって、もう2週間以上連絡が無いから。 ねえ、自然消滅はやめよ?最後にきちんと言葉が欲しいんだ……本当は私もとても待ったから、沢山我慢してきたんだよ……変わり映えしない毎日で…

次は、いつ会える?

昨日髪を短くしてもらった。伸びていた前髪も切ってもらった。 私はいつでも夜くんに会いたい。いつでも。もうすぐ仕事が決まりそうで、私はどうすれば夜くんに会えるんだろう? 夜くん、早くこっち来て。

水底の失意、叫び

夜くんから連絡ないまま、もう2週間が過ぎた。きっとまた、忙しかったり、家族との問題で苦しんでたり、悩んだりして頑張ってるんだと私は言い聞かせて、1人を耐えている。ひとりは別に耐えられるんだけど、放置は耐えられない、とどこかからもう1人の私がそ…

いつか私も君の季節

いつか私も、あなたの季節の一つに数えられることになったらと思うとこわい。 いつかあなたが「そんな子もいた、いつの間にか途切れた」と話していた過去の誰かのように、私もいつか君の季節のひとつになることもあるだろう。 私は不安と戦い、弱さと向き合…

last paradise

優しい静けさがあって、あなたはそこにいて、私はここにいて、その間の無限は最後の楽園かもしれないと思う。 どうあっても抗えない欲望と、それを手に入れた心地のする優しい静けさ。あなたの優しい静けさの中で、私は生まれ変わる。全てが満たされると同時…

夢の中でも、電話越しでも、

身体中から愛の不足の訴えが込み上げてきて、いわば、ため息をついて、私は夜くんを少なからず憎らしく思った。 夜くんは何をしているのだろう?大丈夫なんだろうか?なんでこんなに心配なんだろう?心配に託けて私は彼の声が聴きたいだけなんだ。 夢の中で…

夜と、私の名前

夜くん、私に強すぎる不在をもたらして、なにを証明したいの? 私のもとをいなくなる?もう約束も忘れたって? 夏が終わって、私の名前も消えるのか。

夜と、もうひとつの夜

夜 恋愛主体の心に、彼を苦しめたり和らげたりする闇(情動的、知的、実存的な)の暗喩を惹起する心的状態。 ロラン・バルト『恋愛のディスクール·断章』 静になりたいのか、ざわざわしていることがむしろ相手への恋の証左なのか。それによって、私は何を証明…

私の名前

私は君から呼ばれて初めて生きた心地がする。 私にはほんとの名前なんてなくて、それでいいと今も思っているけれど、君はどう?私は何者であればいいと思う? 私は私。君に呼ばれて、私になる。ただ、私。友人、妹、姉、もしかしたらグレートマザー、そして…

君の名前

君の名前は、私が1人きりであることをおぼえた時に私の内側を支配するものだ。 君の名前は、私が呼びかけるごとに広がって捕まえられなくなるものだ。 君の名前、君の名前。君が私を呼ぶとき、はっと息を飲む。無限の彼方からうばわれた気持ちになる。私の名…

愛に平等は存在するか

誰かに恋している人というのは、常に既に相手を待つ待機状態であり、相手を喪い始めている状態であるから、要はマゾヒスティックであると言える。私は来るか分からない相手を「にも関わらず」待ち、想像界の損なわれる事と知りつつも相手に接近したいと願う…

見つけて探す、これは見つめてるということ

私、結局出会ったその方とどうなりたいのかということばかり考えてしまい、なんてむなしい時間を過ごしているのだろうな。あの人が欲しいのか、あの人の好意にまみれた自分が欲しいのか。 こんなに穏やかでいるのに、あの人の前にいる時私はざわざわする。あ…

慕情

まいったな、会わなくていいはずなのに、という一言を私自身で反芻して消えない火を消そうと頑張ってしまっている。無駄な抵抗というやつだ……私はいつの間にか恋愛のただ中にその人と共に居て、あの人もきっと私が欲しいはずなのに、なのになのになのになの…

一緒に過ごしたときめき part2

昨夜はありがとう。キスしてその次は何も無かったんだけど、窓の向こうで春の夜が吹き荒れているうち側で私たちは裸で抱き合っていた。優しさ。永遠の換喩。けど、その響きは全てあなただった。 ありがとう。でも、私が今ひとりきりで昨日をしのんでいるこの…

一緒に過ごしたときめき

出会ってまだ2日とか3日とかの男の子と、なぜ私は一緒に自室で眠ってるんだ?どうした私?元気か?いや、元気も元気なんだけども、こういう急展開が人生で初めてだからとても戸惑っている。 ちょっと会っただけだよ。お酒を飲んで、ご馳走していただいて。手…

なんてことはない、忘れられない人

成就しなかった片恋相手は、いつまでたっても恋しいなあ。そういう恋しい人が、もういっぱいいて、溢れているけれども、また増やしましょう、もうひとつ、もうひとつ・・・・・・、と年々増えていく。もしかしたら、生きることは年を取ることを着こなしていくこと…

この世の終わり

秋、日の暮れ方に思った。 どうしてかなわなかった恋の相手はいつまでも恋しく思えるのか。 ある歌を聴く。よくあるポップソングだ。雲のシグナルのように刻むリズム……あの夕焼けの向こうにあなたがいる、そんなように思える。

好きだけど/好きだから

私はあなたを好きだけど、あなたが私の恋慕に気づいたとき、正気が保てないであろう関係の破壊が怖い。私はあなたに近づく。喜びを感じる。私はあなたから遠のく。あなたはいぶかしげに私を振り向き、私は非常に答えをなくしてしまった子供のように途方にく…

近づく程に、遠くなるみたいだ

男女はそれぞれ別の存在で、互いが互いの異性に対しあこがれを抱くという事自体がまず矛盾をはらんでいるんですよ。 あこがれはもっとも理解から遠い感情であるにかかわらず、もともと遠い存在である対局の異性にあこがれを抱く、ということは、より遠くに相…

永遠といちにち相手と話していたい

永遠と一日、のいいところは、永遠、ときりなく言いつつも、一日のうちでのものだというリミットのあるところかもしれない。 だけど、永遠といちにちとは、夕焼けに照った川がえいえんにはちみつのようにとろりと時間として流れていくことのようだろうなと思…

消えると思う?

諦められるわけないよ、好きな人は好きな人のままなんだから。 慕情は、諦められるものならはじめから発生しない。 気持ちの乱れ、隠しても隠しきれない。もうその曲線は、あなたのものなんです。 綺麗なカーブじゃ、えがけないものさ。

もう一度、デジャヴュ

あの人から恋人として私が選ばれなかったのは、なんだったんだろう、と不思議~な気持ちになることがあって、一抹のさびしさもやってくる。 私はあの人から本心で・本気で、嫌われていたのだろうか・・・・・・、あるいは、そう装いつつあの人は私を優先してくれた…

終わらないデジャヴュ

何度も姿を変えて 私の前に 舞い降りたあなたを今日は 探してる 【まきの周作】 例えば、花盛りの晴れたある春の公園で、例えば、雨の日の静かな匂いのする午後の図書館で、例えば、一枚岩のような真っ青な快晴の空に、例えば、瞬きするような木漏れ日のもと…

無力化――恋に恋する

たちまちにわたしは、わたしの欲望を、無力になったこの対象からわたしの欲望そのものへと向けてしまうだろう。わたしが欲しているのはわたしの欲望であり、恋愛対象というのはそのだしになってきたにすぎないのだった。 いつの日かあの人をあきらめるときが…

神様だけが知っているI miss you

本当は、戻って来て欲しいんだ、そんな気がする。 例えば、夜遅く一人でいる時。 例えば、疲れて家に帰る途中のバスの中。 何が望みなのか、もはやもうわからないのだけど、私はあの人の声や言葉を望んでるようなんだ、どうやら。ただし、確証はない。 私の…

少しの未練

あの人は結局私に何も言わずに不自然なほど急に居なくなったわけだけど、今は他の子と仲良くなろうとしてて、私に無くてその子にあるものはなんなのかな、とか、逆に私にあってその子に無いものはなんなのかな、などと少しの未練とともに考えては傷ついてい…

ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない

もう何もかも嫌になった ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない そもそも前から気に食わなかった イライラすんのは割にあわない 辛酸舐める日々の逆境 夢が重荷になってりゃ世話ねぇ amazarashi『逃避行』 【被告人、まきのまきな】 ああ、たぶ…