また終わるために

いっしょにすごしたときめき

別れのあとさき

なぜ私は、彼が再び私のもとに戻ってきたときのことをこんなにも考え込んでしまっているんだろう。馬鹿らしい、と切り捨てず、少しその理由や原因なりを掘り下げてみたい。

戻って来そうな予感がどこかにある気がしているのです。人間は、可能性を無視することは難しいから。ただ、その可能性に悪い予感が伴う……自分はもう彼を愛せない、という悪い予感が。

もちろん、その時にならないとわからないことだけど、彼はきっとこれ以上変わらないだろうし、もし次また巡り合わせがあったら、私は今度こそ本気で結婚を考えて彼と一緒にいるつもりだから、要するに彼自身もそういう条件を十全に備えていないと、彼との未来はない、そしてどうやらその線が濃厚だ、ということに、こんなに神経を脅かされているんだ。ということは、先程太字で「自分はもう彼を愛せない」と述べたものの、どうやら、どんな彼であっても(不健全でも、結婚の条件が全然揃ってなくても)私がまた付いていってしまいそうな可能性に怯えていると言えるなあ。

また未来のない恋愛をしてしまいそうだと、こんなにも恐れている。

そういえば、彼は私との恋愛を「未来がない」と言って切り捨てたけど、今の婚約者とは未来があると思っているのだろうか?