また終わるために

いっしょにすごしたときめき

複雑化する思考回路

彼の事を考えると、頭が混乱して、不合理と・非論理と・利己的であることばかりが横溢する。

婚約者と別れたことにたいしては、無様だな、ざまあみなさい、という気持ちと、こっちに来るのかな、来たらどうしよう、拒絶したいような受容したいような、葛藤が生じる。彼が死んでしまえばいいのにという呪いと、一生一緒に生き切りたいという祝福とが相克を成す。

しかし、思うのは、同情は禁物だということ。これは全面的に合致。私は私の方こそ苦しんだのだという主張を曲げてはいけないとどこかから聞こえるのである。冷蔵庫から、あるいは、天から、トイレから、本棚から、ベッドの枕から。夢を見ないようになった。運命のはざかいにいるときは、人は熟睡するらしく、私は夢を見ない。

からん、と音を立てる、小学生の時の水彩絵具がパレットで乾いたあのさびしさ。ひとひらの、乾いた水彩絵具。あの、さびしさ。夏も終わりの今日この頃に。