また終わるために

いっしょにすごしたときめき

はるかな雲を追いかけるだけの日

彼は過去に、私を裏切っていた。その後に再会した時も心はまだはるちゃんにあった。ダブルスタンダードを、私の誠実をよそに彼は履行していた。あの普通の日々、あの普通のやり取りの中で、裏切りがあったんだと思うと、もう何を信じたらいいか私にはわからない。だから、彼の二重人格が恐ろしいのである。

今の彼は誠実だろう。だから、その誠実の裏で同じくらいの強度と誠実さで、心をここではないどこかに預けているのかもしれない。そう思うともう私は彼が信じられない。信じる担保がないのである。

私はどうすればいいのだろう。彼の心がわからず、困っている。もともとこころなんてわからないものだけれども、私はまた大きな間違いをしでかしているのではないかと思う。それでいい。それなら、それでいい、といえる強さが欲しい。