また終わるために

いっしょにすごしたときめき

膨れるあなた

夜になると、あなたが膨れてくる。約束はしてないけども、いつかの時の意地悪を思い出して、憎らしくなるのに、また会いたい。

夜になるとあなたが膨れて、私は枕に顔を預ける。息の根がこのまま止まればいいのに。そして、あなたがこの枕元にやって来て、私を見たら……私の手を握ればいいのに、「あなたのものです」と言って。

夜の光がビシャビシャと降って泣いているようだ。この夜の棺に、あなたがやって来たらいいのに。