また終わるために

いっしょにすごしたときめき

恋しくて、恋しくて、かなしい

あの人の誠実さが、悲しいほど私の胸を打つ。私は、あくまでも、イマカレの恋人である私は、他人の物という立ち位置であるから、そんな私をあの人は奪うわけにはいかないと倫理と誠実さを損なわずにいようとしていたと今更ながら気づかされる。ようするに、ひとのものに手を出すわけにはいかない、ということだったんだろう・・・・・・私はそれがよくわからなかった。まず、会うことそれこそが、誠実の第一だと思っていたけれど、あの人にとっては、ひとのものである私と会うわけにはいかなかったんだろう・・・・・・、私も最初からたしかにそうだったのだけども、イマカレとあの人の態度や振る舞いの違いを見て、もう理屈じゃないんだ、と思わされた・・・・・・けど、あの人は、もっと先を見つめていた。つまり、私がきちんとイマカレとの関係を清算して、一人きりになったときに本当にそれでも会いたいと感じるかどうか。そういう自己の見つめ方を教えてくれた。こんなに誠実に生きているのか、とあの人の心に胸を打たれた。

悲しいほど、胸を打たれた。誠実さが、あの人の誠実さが、悲しいほど私を照らし、悲しいほど私の胸を打つ。けど、嫌じゃない、全然、嫌じゃない。