また終わるために

いっしょにすごしたときめき

雨と夜のゆらぎ、そののちに

人間を生かすのは好意ではなく、憎しみなのだ。憎しみがなくては政治も動かないだろう。人を生かす憎しみ。ルサンチマンといえるかもしれないが、とにかく、憎しみだ。

”にもかかわらず”生きていこうとすること。その時に人間の根源的な輝きが放たれ、美しさという強さを見せつけることができる。それを生業に生きる人間もいることだろう。

私は、愛を喪ってからのほうが、なおのこと、本当の意味でその人を愛することができるようになるのだと思う。今からも、これからも、呪うことしかできない予感だけ残ったけれども、それでも。