また終わるために

いっしょにすごしたときめき

そのうちに

どこまでも続く道じゃない。いつもそう言う刹那的な、危機的な、あるいは神経症的な感覚で狂人になれず、正気にもなれずにいる。

ため息、肉体から漏れる愛の告白。不足分の充填としての。しかし、補えない。なぜなら、私というものはあの人の前でしか現前しないからなのである。ようするに、私は、あの人を愛している分だけ、あの人からは愛されていない。肉体から漏れいずるため息はその証左だ。

フェイディング、フェイディング、フェイディング。うすく、うすく、よりうすく。彼はそう言って私から遠ざかる。影ばかり追いかけて、捕まえられず正体もわからないまま、私は一生からかわれたままなのだろう。

もう一緒に暮らそうぜ?その方が私の病ーーつまり、恋の病ーーが治ってお互いハッピーだよ?