また終わるために

いっしょにすごしたときめき

ぜんぜんなにも、わからない

わからない、けどそれはもともと他者の心であるから当然だけれども、わかったという瞬間を大事に細い糸をつないでいく・・・・・・たんに夢のようなそういう日々、うたかた。

それでよかった。けど、あの人はそうじゃなかった。わからない。けど、わかりたい。ばかみたいだ。

なぜまたいなくなったのだろう。結局あの人はやさしくて、ときに卑怯な嘘つきで、こうしていなくなることばかり考えていたのかと思うと私のまじめさは報われないのだと人生そのものから宣告されたようで、苦しい。なんだろう、いなくなるなら、もういやだから、と言ってくれと約束したのに、どうして?

私よりも夢を選ぶあの人。いつだってそう。