また終わるために

いっしょにすごしたときめき

願いのせた嵐

私の人生が嵐だったのか、私そのものが嵐だったのか……目障りな夢のように、鋭く苦い過去を思い出して、わかってる、とこぶしを振り下ろす、ばん、と机が鳴る。

それらの忘れたかった思い出すら、甘やかな喪や痛みになるとわかったから、私はもう忘れたくない。言葉はどうあがいても凶器である事を逃れられないなら、書くということは、精神的自傷であるということだ。私は肉体の痛みより、誰かのたち現れる痛みを愛する。喪失、そういったものと一緒に得る、愛しさ――痛い程の、その人の化身。それをなぞって、どんなに痛くてもハイになりそうな――。

私はいい人にならなくていい。ただ、書いていく。