また終わるために

いっしょにすごしたときめき

愛するということ

配慮と気づかいには、愛のもうひとつの側面も含まれている。責任である。今日では責任というと、たいていは義務、つまり外側から押し付けられるものとみなされている。しかしほんとうの意味での責任は、完全に自発的な行為である。責任とは、他の人間が、口に出すにせよ暗黙のうちであれ、何かを求めてきたときに、応答することである。「責任がある」ということは、他人の要求に応じられる、応じる用意がある、という意味である。

 

 

  エーリッヒ・フロム