今回はダメでも
何度も繰り返せば
きっと方法があるはず
【まきのまきなっぴ】
『タコピーの原罪』におけるタコピーは、こっちの人生の事情も知らずに勝手に生きろ、生きろ、と鼓動する心臓のようだ。つまり、どんなに辛くとも生きている/生きていこうとすること自体が原罪なのである……私は自殺をどうしても｢間違ったこと｣とは思えない。悲しいとは思うけど、人生は終わりのない苦しみなので、引き止める理由を真剣に考じたら何も言えなくなるのだ。多分私は涙を流して、寂しいかなしい、と自分の感情を、自殺志願者にぶつけることしか出来ないだろう。理屈ではないのである。
タコピーは、まさに、その理屈ではない、という点で引き止めているし、それこそが人間の業＝原罪であるという描き出しになるのではと、私はこの先(＝下巻)の展開を知らないが、予測している。なんて救いがないのだろう……ジャンプでこんなのリリースして大丈夫なのか？笑。
