また終わるために

いっしょにすごしたときめき

バスに乗って平行移動の乱

今日いつもと違う経路のバスに乗ったんだけど、その運転手が地面にへばって踏んづけられてべこべこになった風船から出る空気・・・・・・みたいなアナウンスだったんですね。運転のクオリティはまあ普通だったんですけど、ちょっと安心したんですよ。なんでかっていうと、なんだろ、乗客との距離感にたいしてそれほど頓着してない、あるいは、しようとしないようにしてゐる、っていうことが伝わってきて、こっちも気を楽にして地面を平行移動(ほら、バスに座って運ばれてるわけだから)できたんですよね。

たいしていつもの経路のバスにも今日は乗ったんですけども、その運転手はめちゃくちゃ親切丁寧設計で、アナウンスにきめ細やかさがあったんですね。例えば、おせっかいかもしれないけれども、やっぱりそっと言おう、という気持ちもビンビン伝わってくるやうな声色で、出入り口付近で突っ立っているおじちゃんっぽいお兄さん?にアナウンスしてたんですよ、「お客様~、よろしければ、後ろの席空きましたので、いかがでしょうか・・・・・・!?」って。で、もちろんお兄さんは断るじゃないですか。そしたら、「あ、すみません、それでしたら、つり革や手すりをお持ちくださいませ」って言ったんですね、その親切丁寧設計の運転手さんがね。いい人やなあ、いい人すぎるわなあ、って、バスの運転手にしとくのはもったいなかったですね。いやべつに人事じゃないけど私は。

思ったんですけど、あんまりお客様にルサンチマン持たれてそれを表に出されてもなんかすみません、乗って平行移動しちゃってます、みたいな気持ちになるから肩身狭い気がしますが、でも、あんまり親切丁寧設計だと、逆に「運転手さん、こんなところでバス運転して私を運んでる場合じゃないでしょ!?」ってへんにこれも肩身が狭い心地がするから、あれですね、ユニクロの店員くらいの距離感がちょうどいいんですよね、バス運転手からのお客様との距離感もね。ゆにゆに。