また終わるために

いっしょにすごしたときめき

眠る前の何もかも可哀想病

まぶたを閉じると、眼差しの先にまぶたをスクリーンとした悪魔の影が炙り出される。私はその模様がこわくて、今、これを書いている。

何もかもかわいそう病が再発。優等生なあの子も、理屈一辺倒な憂国のあの人も、いい女演じるのも楽じゃない本音はみせないあの子も、金曜の午後の晩酌楽しみなあの人も。

どの子も「なんにもない」が口癖で、だけど、本当にはなんにも無くない人ばかり。

眠る前の何もかもかわいそう病。今日1日、会った人達は、手作りの銃で撃たれてしまうことがあるんだと思うと……苦しくなる。いやよ、銃の喜びなんて、知らないわ。