また終わるために

いっしょにすごしたときめき

夏の忘れ形見

冷蔵庫の中にある、馬鹿みたいにストックしておいた玉ねぎについて考えると本当にさびしい気持ちになる。

私はひとりきりで過ごしていて、楽しみと言えば言葉の羅列と生活用品の買い物、そして週末の友人と一緒に行く鳥取。結構あるじゃねえか。

秋は、夏の忘れ形見。日中陽射しがまだ暑い。私たちはもう秋の深まりと一緒にぱっと紅葉を頬に咲かせながら迷い込んでしまってもいいかもしれない……無意識が充実すると、空腹も忘れて秋の深みにはまってしまう。それでいい。

そういう落とし穴に、はまりたい。