また終わるために

いっしょにすごしたときめき

さくっと、愛を

さくっと終わらせましょう、と言われてなにいってんだよ、と怒りたくなった。

というか怒ってゐる。私と彼氏の恋についての助言(のつもりのなにか)だったから。

むしろ聞いてみたかった、長年でも短年でも、恋や愛を”さくっと”終わらせるひとの人格を疑わないのか?と。言葉の綾だったとしても、それはそれでにんげんが一番最初に手に入れる文明を、大事にしていない証左だと、その”さくっと”に見出した。

言葉を大切にしようと思った、と同時に、恋も愛も、もっと大事にして失う時も病める時も、さくっとはやめておこうと思った。湿った終わり方で、私はいいと思う。