また終わるために

いっしょにすごしたときめき

夜中のクッキング

中途覚醒した。私は今風邪をひいていて、よく眠れずにいる。熱が出ていたり、咳にむせていたりして、深く眠れないのです。

そこで目が覚めたからここぞとばかりに料理をたしなむ。野菜はたくさんある。キャベツ、ピーマン、なすび・・・・・・、トマト缶。トマトスープを作ることにする。

トマト缶は酸味があるから少しはちみつを加えるとおいしいよ。酸味と甘み。人生の大半をその艱難辛苦によって埋め尽くすもの、それは生活だと思う。生活は本当につらい。かっこわるいことの事務的処理が多いから。それは、味気ない。その味気ないことをすると、少しばかり甘いものが欲しくなるし、あったらいいなと思う。幸福とはすべきことをする意思の中にこそ存在する、という趣旨の言葉を残したのは、ジェームス・バリーだったかな。

今回は野菜だけのトマトスープにした。このやさしさと厳しさのあいまった、赤くてあたたかな未来。フライパンで作った。