また終わるために

いっしょにすごしたときめき

暮らしている(生きてはいない、気がする)

なにか待ちぼうけを喰らっているかのような心地で、郵便受けの蓋を開ける。カラである。私はそのソラを受け取ったのだと思うことにした。いつか、伝達の鳥がそのソラに住んでくれたらいいと願いながら。

私は、一人暮らしである。つい最近、元彼になったその人と暮らしていたものの、関係を解消したから、私はひとりになった。よくひとりで静かに笑う……私は可笑しいと思いつつ、その思い出に頬笑む癖を止められない。

暮らして、いる。生きては、いない。しかし、それで、いい。