また終わるために

いっしょにすごしたときめき

暮らしに嵐がやってきて

相席ラウンジ通いを知ってからというもの、私の暮らしはすっかりダメになった気がする。まず部屋が散らかるようになったし、私は日々のタスクに以前よりも無頓着になったようだ。帰宅して何もかも放り出して疲れ果てて眠ってしまうことが増えたから。

あるいは、春だから。ただそれだけかもしれない。とにかく眠くて、ぼんやりしている。

「連絡は君を乱しちゃいけないと思ってしなかった」

「考えてもらうために空白をあけたつもりだった」

これでいい。もう私を忘れてもらっていい。けど、どうしてこんなに桜が咲いているのにさびしいんだろう?満開だから余計さびしい。そして、葉桜は、予感を含んでいるから。

私は決めかねて立ち止まっている。春に戸惑うのは毎年のことだけど、今年は君という嵐が暮らしにやってきたから。