また終わるために

いっしょにすごしたときめき

少女いちごの思い出

いちごがとにかく好き。見るのも食べるのも。いちごのお皿、先日買った、コップも時計も。もういっぱいいちごのアイテムがあるけど、実家に置いたままの、あの四角いお皿だけは、まだ手に入れてない。

あの四角の真ん中に、いちごが描かれたお皿。ケーキを食べる特別な日にしか食卓に上らない、スペシャルなお皿。なんとなく今は、チョコレートでも載せて、普段使いしたい気持ちだ。

ああいう、死ぬまでワクワクしたい気持ちを思い出させるスイッチになるアイテムは貴重だ。いちご。死ぬまでワクワクしたい。死ぬまでドキドキしたい。

失恋したあとも相手を思い出して甘酸っぱい気持ちになるのは、死ぬまでワクワクしたいし、ドキドキしたい名残りかもしれない。

【人物】夜くん、その2

理由なんてない、探しても、ないものはない。なんだか、私が私の全てを捧げて守るべきでそばに居たいと思わせる人なんだよな。

その弱さや、生きていくことの悲哀とか苦痛も、一緒に分け合いたいんだ。見守って、その行く末を見つめたい。なぜなんだろう、彼の弱さがかえって私をそう願わせる……彼の、家庭での不遇も不幸もいたみも、私は一緒に慰めあっていきたいのに。

どうしてだろう、この別れもおそらく理由が見つからないんだろう。夜くんにはきっと私みたいな人間が必要だと思うのに。それは、明らかに疑えない事実なのに。夜くんが、あと1歩勇気と決断で飛び込んでくれたらいいのに。いいのに。いいのに。死んでも、いいのに。忘れられない人。

人間として賢明であったためしのない私

例えば、食べ過ぎてしまったり、それで寝込んでしまってお腹がぐるぐるいうのをしめやかな気持ちできいたり、近づくべきでない相手からとうとうイライラする批判ばかり受けてまるでサンドバッグになったり。

私は人間として生きていて、賢明であったためしが無い。どーもこーもない。とにかく賢明で居られずにここまできて、吐き気に耐えながら死なないでいる。

やさぐれる私「けっ、多様性。」

多様性が生存戦略のひとつとは言うものの、出来る/出来ないがどう決まるかという仕組みには、どう考えても納得できない。

私は近視眼的なので、多様性なんてなければいいのになと常々思っている。ちゅ、多様性。ではなくてむしろ、けっ、多様性。なのである。

どう考えても、理解できそうもない。出来ることが自分に増えていくと、出来ない人が居ることに狭量になる不適切な自分自身が出てくる。ここでいつもつまづくのである。

特に頭脳を使う事で、何か理解の深さや浅さといった差異を目の当たりにすると、自分が出来ない場合はむしろ安心するんだが、他者が(自分よりも)出来ない事実がわかると、どうしてだろうと、まるでこの世の理不尽全て投げつけられた気持ちになる。まだ、私が出来ないという現実の方が希望がある気がするんだ。

どうして能力差というものがこの世にあるんだろう?さびしいじゃないか。しかし、このさびしさは、如実に私を蝕むくせに、妙に世間から隔離されべき感情として取り扱われる。まるで恋心、片恋のようにさ。理不尽だよ、能力差や多様性なんて。

けっ、多様性。今すぐひとつになれ、人類。

花と分かちあう

かなしいしつらいから、こころをほぐしたくて、花を買って連れて帰ってます。

花をテーブルの上に花瓶の中へいけて、そしてうっとりと頬づえでもついてぼうーっとしたいですね。その時にやっと、わたしのかなしみやくるしさを花が慰めつつほほ笑んで返してくれる気がするんですよ。

とくに、今回手に入れたポピー(芥子の一種)は、うっとりするにはうってつけの花です……うっとりうっかりしたいなら、この花というぐあいに。

春はあけぼのでも眠い

スタバでさー、ベンティのコーヒー頼んでも、楽しくないんよね。眠くて死にたいから。

読みかけの本、携えてもなかなか開かないんよね、疲れて気力持たないから。

眠くて眠くてたまらないんですよ。すると、希死念慮ももたげてきて、このままここで天に召されたらいいなとか思うんですよね。

天に召されたいんですよ、なんて事ない場所で、楽に。それは野垂れ死ぬ、ということだけども、それでいい。それがいい。

毎日眠ってます。家事も投げ出してしまう時があって、その時ですら眠るのは欠かしません。眠いんです。疲れてるんです。だるいんです。苦しいんです。

薬の飲み過ぎかなとか考えましたけど、そんなの関係なく、眠いですよ、死にたいですよ。人に親切に席を譲ります。いいですよ、と遠慮され断られました。仲良さそうな男女でした。でした、とか言いましたけど、今も私の隣で睦まじそうですよ。

目の前の、本の扉は開かない、開けない。眠いんだもの。

拝啓、忌まわしき過去に

過去は目障りな夢なんだよ……近頃よく過去が逆襲してきて、その度ひとりで立ち止まってうなされている。

過去なんて、後悔なんて、着こなすだけさと嘯(うそぶ)くけど、それでもつらいんだ。そこのお姉さんも、お兄さんも、お父さんも、車掌さんも、社長さんも、そんなことあるんだろうか?

【人物】夜キュンキューン

私の、すごく好きな人、大事な人、恋人だった人。

お別れを告げたけど、遠距離恋愛だからテクストのやりとりでメッセージ残っただけ。溶けずに。既読になると溶けるのだろうか。

私に失望しただろうか?こんなにすぐにその傍を離れてしまう私に。そして、人生すらまるごと失意の中泣いていないだろうか。

夜くん、今でも好き。でも、もう恋としてこの関係は機能しない。ありがとう。きっと、いつまでも大好きだと思う。

【人物】りゅーとくん

1人で自分自身と話し合っているような、独り言をつぶやいているような話し方をするな、という印象を持った。

そして、なかなかのレディーファーストである。初め落ち合ったのが今日の13:30頃だが、その時から約3時間ほどはまだ打ち解けた空気を観測することはなかった。しかし、クラブハリエラコリーナで私が買ったオランジェットをわけ合いっこして食べた頃から、緊張がほぐれているだろう事がわかり、次第に饒舌におしゃべりし始めた。なかなかの人見知りである。

人懐っこいところがあるから、今話題のマクドナルドのMcCafeメニューだと「甘いキャラメル弟分」に相当すると本人に伝えたら、たしかにツンデレでもないし、大人のバターでとろけさせるのでもない、と神妙な口振りで答えてきた。

スイーツが大好き、食べ物で特に苦手は無いらしい。本当言うと、そういう嗜好を持つものこそ真に育ちの好い人というイメージがあるのだが、りゅーとくんは、そう思わないらしい。彼の上品な母方の祖母の偏食こそ真の上品と思う節が彼に見受けられた。

沈黙が余程怖かったのだろうか、私が怖かったのだろうか、緊張していたからだろうか、とにかくよく喋る。食べてる時以外、とにかく、喋る。私も答える、正直言ってなんて言われたのか上手く把握できない時でも、あー、とか、うん、とか。

帰りは長距離を駅まで歩いた。あの時間はディズニーランドに匹敵する夢の国のようだった。

ありがとう、またそこでもここでも、会いましょう。

出会いオレンジ

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非常に妙味のある美味しさでした。

クラブハリエラコリーナで販売されている、オランジェットという、オレンジとチョコレートで出来たお菓子。大人が食べてこれは本当に美味しい、いくらでもビールとでも食べたい、紅茶とも食べたい、となる美味しさでしたね。

ワインとも合うでしょう、しかし、ビールをあえて推したい。

オレンジの、酸味·ほろ苦い皮の苦味、チョコレートの甘み·ほろ苦さ、これらが出しゃばりすぎることなく全て調和し、控えめだけど間違いなく一級品とわかる美味しさ。本当に好き。久しぶりにしつこくないチョコレートと出会えて嬉しかったよ。