2020-01-01から1年間の記事一覧
風が強く吹き荒んでいる。ごうごう、ざわざわ、びゅーびゅーと。 私の胸のうちにもこのような吹き荒ぶ風が起こる。胸に嵐を抱いて、ストーブに暖をとっている。今日いきなりのこの風は、私の祖母の呪いかと真剣に考えた……私は今年亡くなった祖母の葬式を避け…
何度確認したら、私は安心して眠るんだろう。もう裏切らない?また裏切るの? どういう心を持てば、おそれずに彼と、いられるのだろう。 今日から彼が帰省していて私は一人。今、静かにハンバーグが焼けるのを待っているところ。一人で食べるハンバーガーは…
彼は残酷だ。若いからかもしれないけど。 だって、ゆうべもTwitterで誰かと電話したかったらしく、相手を募集していたし、インターネットでは、すべからく私以外の別の誰かを探している様子だから。何て残酷なんだろう! 私はひとり、駅のホームに取り残され…
洗濯物を干したベランダからみた景色は、同じみだったけど、幸福を数えてみたくなる今日はクリスマス。 彼からくまのぬいぐるみをもらった。可愛くてゆうべはこのくまと一緒に眠った。
自動販売機には、自動販売機なりに政権争いがあって、たとえば水550mlが110円とすれば、150mlは100円。いや、これは経済学というより、政治だと私は思うのだよ。 たとえばをもうひとつだすけど、今の彼は旅の帰途についていて、携帯電話が機能不全になってTw…
彼はよくお父様を心配させては、お父様はそのふっくらと焼き上がりたてのパンのような父性で彼を受け止め、包み、支えている。私はあくまで血のつながりはない人間だから、羨ましくその様そうを見つめ、彼を少し恩知らずな素行の猫のようだと感じている。 こ…
いつかまたふたりで行きたいね。窓の外には雪景色がひらけている。眩しく目を射る白銀。列車は鈍行でうちへと向かっている。 乳白色のロマンチックを含んだ空色が本当に、いい。ここから雪が降ってきて、私たちの生活を、日々の汚れを、人生の汗を、きれいに…
この雪の続きにわたしと彼のうちが待っている。雪の続きに。だから、さよならなんて、意味がないんだ。
旅は帰宅して自宅をほっとするものだと感じるためにあるのだと、わかる。一息ついて、まぶたに映写される旅情に心を憩わせながら、こここそ私のホームだ、と安心するための旅立ち。歌もそうだろう、沈黙を聖なる祈りだともう一度気づくためのものだろう。 寒…
落ちていく悦び。冬の、微妙に暖かいストーブのそばで、恋人のたてる寝息を聞いては、小春日和の柔らかいひかりを感じながら、無興味無関心の荒涼とした冬のなかを一人でぽつんとしてゐる。 落ちてく、落ちてく、落ちてく、落ちてく。眠気のなかに。真綿のよ…
沢山洋服がありすぎて、収納に困りながら彼と笑って相談しあう。幸福は、噛み締めれば噛み締めようとするほど、味が透明になっていくような、なんだか切ない気持ちだ。 幸福の味。私は満たされている。
彼が今日ODして、それをすべった、と言って私に報告してくれた。報告はありがたい。けど、いまはとてもみじめな気持ちだ。 隣の部屋で彼がツイキャスをしてギターを弾いている。どうしてこんなにみじめな気持ちなんだろう。からかわれているのかな、という気…
寝コンボと言って、食べては寝るを繰り返す彼を放っておけばカビがはえるんじゃないかという心配と、ちょっとそこまで一緒に出掛けたくて、新居の近所をぶらぶらしに彼と歩いた(といっても、彼は頑なに自転車に乗ると言っては、歩くのを拒絶して結局自転車だ…
彼は、とても気分に左右されがちだ。今日の彼は、不調だったらしく、不機嫌そうだったし、無愛想だったし、素直だけどとにかくつれない感じだった。 私は小心者だから、そういう彼に出くわすとおそれをいだいてしまう。……わたし、なにかわるいことしたかな?…
疲労と安堵とは、眠気のことなんだ、きっと。 引越しが終わった。とっても緊張したので、疲れた。さて、この大量の荷物、どこから始めようか?照明は、点いた。優しい引越し屋さんが面倒みてくれた。 彼は今日来ないと言った。薄情な人だこと!
引っ越しは明日に控えている。私は自分が正しいかどうか、とても不安だ。ぼんやりとした不安。こんな影のように伸び縮みしては、私を脅かすものと、一生付き合っていかなきゃならないのだろうか。 引っ越しさえ、済ませたら。そう考える。まるで死刑を待つ囚…
引越しの準備は、今日までそれなりにやってきた。けど、まだ足りないという気持ちに追い立てられて、不安ではあるし、混乱もしている。 こういうとき、彼とどこかへ行って二度と帰ってこれない場所へ行きたい気持ちになる。逃避。どうしようもないな、彼を巻…
食べても、働いても、動いても出掛けても、橫になっても、死の衝動がつきまとう。私が生きたいとき、それは死の影が濃くなっているときだ。死にたい。
風が窓を強く打つ。私はまたしても混乱している。 タスクをこなしていくつもりだけども、なにから手を付けたらいいか、わからないんだ。現実味がないというか。恐ろしい気持ちしかない。私は本当に引っ越しするのだろうか。 どれもぜんぶ嘘みたいだ、 ひらが…
誰もがある種の悪夢を抱えて生きているとしても、もう何度も、繰り返したくないとその度祈る。 こんにちは、私の悪夢よ。慣れ親しんだ悪魔よ。私が悪魔だとしても、嫉妬深い天使にかこまれているただの人だとしても、もうどうでもよくて、ただ私は自分が狂っ…
タスクからまず逃げないと、取り掛かることができない。だから、逃げてる。 引っ越しの準備から、勉強から、公的な手続きから、なにもかもの生活から。 今も逃げてる、焦らなくていいけど、もうそろそろ、ですね。
成仏できないでいる夢の呪いか。私の破綻、破滅、狂いは。 普通になりたいだけなのに。そう思って、頑張ってきたのに。 けど、普通とは?そんなにえらいものなの?ただのあこがれ。 普通か、破滅か、はたまた夢と同化して作家になるか。 私には普通が実現不…
夢を埋める、が、弔うことはできない。よって、夢の成仏もない。 どうしてだろう。もうあきらめたはずで、別の道を覚悟して選んでいるのに、埋めたはずの夢に呪われているのか、私はいつも破滅する。社会に、組織に、会社人間に、「おまえは駄目だ」と烙印を…
本当は作家になりたいんだ。それ以外の仕事はどれも、コレジャナイ感につきまとわれて、結局破綻してばかりだから。 私はいつまで、この破綻と付き合っていかなきゃならないのだろう。作家になれないと思ってあきらめたから、他の仕事を頑張ってるのに、結局…
私の父親のような人間が処罰されずにいる社会を私はどうしても許せないのである。 これは、事実に基づく私の確信だから、絶望と確信とが合わさると、そりゃどうしたって、許せやしないでしょう。私の言い分に……、いや、だから社会もまた私を許さないのである…
寒い季節の帰り道、バスに乗って、このまま、ここではないどこかなら、どこへでもバスのたどり着かないその場所まで連れていって欲しくなる。運転手さんが無口な星座の番人のように思えてきて、私もあなたも、星座の間をバスで縫って行っているんだ。 このま…
不安に駆られていて、私の敵や対象は正体がなく、その正体不明の相手と一人きりで戦っているかのような心細さをこのところずっと感じている。 ぼんやりとした不安か。芥川龍之介が言っていた。今ならそれで死にたい気持ちがよくわかる。あと、彼の、(なんて…
生きるべきか、生きるべきだ。しかしその道とは?愛か、破滅か。それしかないようで苦しい。私には真ん中のいいところがないのか、残されないのか。会社を続けるべきか、辞めるべきか。どう生きたらいいか、今答えは出せない、出すべきでない。
私の憎む敵とは、 ①彼の不貞の過去 ②組織の個人を殺す体質 などである。 ③金欠、もそうだけど。 彼のうちにきたら、彼が不貞の相手からもらっていたラグを捨てているようで、安心した(部屋になかったから)。もうすぐでここも引き払う。さようなら、なにもか…
仕事のために人生があるだなんて、馬鹿げた勘違いをしている人が(特に管理者には)多すぎるが、仕事が人生のためにあるのであって、そこを履き違えないで欲しい……少なくとも、その履き違えた感覚を私にまで押し付けないでほしいな。