適切な世界における不適切なまきのの日記
過去の景色を全て天にあずけて昇華してしまいたく、結局それも人の手で、私自らの手で、削除させていった。一つ一つ成仏してくれ、と願いながら。 私はそれでも過去の人を少し残しておいた。美しい過去の地獄もあるのだから。それは忘れられないし、忘れるべ…
神経症的様相を呈する夕焼けに照らされて、私は雲のシグナルに慄いていた。 もうひとつ増える、強い繋がりと喪失。楔のような最後のキス。そういう思い出の諸々が、私にまた降り積もるのだろうと思った。 私にとって、文章をしたためる行為は、天啓のヒラメ…
私には火のような確信があって、それはまるで根拠がどこから湧いたのか謎なんだけど、馬鹿みたいに、あるいは、宗教のように、信じていることがある。「私は書けば、小説家になる」ということ。 遠回りには色気がない。でも、それを選んだのなら、そうしない…
今の私はどうやら適応障害らしいとわかった。少し動くだけで、その10倍は休まないといけなくなるし、憂鬱でやる気がおこらないし。 たまらなくつらい。自動思考がつらい。勝手に考えて滑っていくのがつらい。だから、もう考えたくないし、死にたいという気持…
作家の柳美里が、大検の資格取りたいという趣旨のことを以前言っているのを見つけたのだけど、同時に以下のようなことも言っていたのだった。 「私にとって学校は、自分はできない人間だと思い知る場所だった」 これは、私もそう。鬱で勉強に手をつけなくな…
職業訓練校で、書類提出の後、面接官に色々確認と尋問を受けた日だった。 まず、来る人全てスーツ姿なので、なかなかシックではあるけれどもワンピースの装いである私は、なんだか嫌な予感を覚えた。 特にお咎めはなかったものの、少し場違いだったらしく、…
父親のことといい、男友達のことといい、胸が締めつけられる。私は薄情と自分に決めてかかっていたのに、人情らしいものがまだあったようだ。疑って詰め寄ったり、信じきれず頭を悪くしたりすると、こういう切なさに直面する。 春はもう終わる頃だ。葉桜がよ…
面倒がやってきたのですよ。 まずそれほど関わっていない友人が登録していたマチアプの不具合でいい感じの相手だった方と連絡する手段を失ったから、色々な理由から私が代行で相手を探すことになったんですね……聞くだけで面倒くさそうだと思ってくださると読…
剣道を始めてみたのだが、とにかく3ヶ月はやってみようと思っているものの、ひとをバシバシしばくのが私には恐ろしいことなので、今日も「先生、すみません!」といいつつ、面を何度も本気で振りかぶってくりひろげた。その節はありがとうございます。 剣道…
相席ラウンジ通いを知ってからというもの、私の暮らしはすっかりダメになった気がする。まず部屋が散らかるようになったし、私は日々のタスクに以前よりも無頓着になったようだ。帰宅して何もかも放り出して疲れ果てて眠ってしまうことが増えたから。 あるい…
夜明けまで夜遊びすることにハマってて、別にホストクラブには行かないし行きたくもないのだけども、相席ラウンジに顔を出して相席を楽しんでいる。 色んな人間が居るなあと勉強になる。私は今ここで、相席ラウンジのひとりカウンターで、夜の文字を並べてい…
父方の祖父母が私にとって生きる糧であり死活問題となる存在であった私の母親をリンチしていたという過去から、私の怒りがトランスフォームしてしまったのか、私は世の中のお年寄りが須らく大嫌いである。 今日の合気道の稽古でも、不快な出来事に遭遇し、嫌…
体調不良になると、たいていタイミングがずれる。 信号が赤ばかりになったりする(気の所為とかじゃなく)。 匿名の場で、自分の個人情報を口にしてしまって、しまった!となったりする。 なんだかそりの合わない人と、本当にそりが合わなくなったり、する。 …
今日が私の中のどこかにあるスイッチを押したらしく、私は今通っている土曜クラスの英会話レッスンをやめようと決心できた。 次のタームのレッスンには少なくとも参加しない。 もう耐えられない。レベルの低さはともかく、メンバーのほとんどが年寄りで意地…
ピカソをはじめとする現代美術の根底には、アート全体にもともと言えることかもしれないけれども改めて神の創造である現実世界のクリーチャーや、あるいはその世界そのもののあり方への嫉妬があるんだろう、という気がした。 私は芸術家とは、もとからある世…
なにか待ちぼうけを喰らっているかのような心地で、郵便受けの蓋を開ける。カラである。私はそのソラを受け取ったのだと思うことにした。いつか、伝達の鳥がそのソラに住んでくれたらいいと願いながら。 私は、一人暮らしである。つい最近、元彼になったその…
今日は元彼の誕生日で……そんな日に私はこんなにも泣きそうな過ごし方をしてしまった……。 英会話教室のメンバーはほとんど嫌いな人間だらけ。敵しかいないと思うと、本当にやるせなくて涙出そうになる。こらえて、見上げると雨が降りそうな重い曇天だった。 …
1番初めの元彼は、東大卒だったけど、ギャンブルばかりのニートだった。 2番目の元彼は、働かない訳では無いけど、ODと自傷を繰り返す病的な人だった。 私はここにきて、独り身の今、気づいた。私の恋愛遍歴に普通の人は1人としていなかったということに。 …
中途覚醒した。私は今風邪をひいていて、よく眠れずにいる。熱が出ていたり、咳にむせていたりして、深く眠れないのです。 そこで目が覚めたからここぞとばかりに料理をたしなむ。野菜はたくさんある。キャベツ、ピーマン、なすび・・・・・・、トマト缶。トマトス…
あのですね、今日いちにちとってもがんばったんですよね、私。それを自慢したくて。あーそんなんだねえ、とおはなしをうけがっていただきたくて。こうしてブログに書いています。 シーシャを近々、吸いに行ってみたいと考えています・・・・・・未経験なので、ちょ…
私は義侠心というものが(以前もどこかで話したかもしれないが)希薄で、だから今回の騒動ですら、変な言い方だけど私はまあくわしく耳に入ってこない桟敷に座っていた観客のままだったのだろうと思う。みんな適切な世界において、適切であろうとやっきになっ…
合気道は、武術ではなくて、「道」という字を書くことからもひとつの人道主義なんだと私は思った。 体験でレッスンを受けて、これは私とのシンクロ率高そうだなとちょっとうぬぼれていた。背筋は伸びるし、腹筋は鍛えられるし、相手と勝負して白黒つけるんで…
冷蔵庫の中にある、馬鹿みたいにストックしておいた玉ねぎについて考えると本当にさびしい気持ちになる。 私はひとりきりで過ごしていて、楽しみと言えば言葉の羅列と生活用品の買い物、そして週末の友人と一緒に行く鳥取。結構あるじゃねえか。 秋は、夏の…
絶望が深まるとblogの更新も進む。そう気づいたことがあった。絶望は特に悪いものとは思わない。期待や希望、これは少し気をつけないといけなくて、特に期待、貴様だ。 期待の裏には失望しかないですよねえ。処方からイフェクサーを除いてもらって、元に戻し…
1:00amに目がさめたから、歯を磨いて冷たい水を飲んだ。夢は憶えていない。 遠くでサイレンの音がしている……私の知らないところでの悲劇の予感。1人でいる部屋は、夜が染み込みやすいのか、とても静で私が浮き彫りになる。 父親に会いに行くのがよいだろうと…
いつものことをいつものような気持ちで取り組めず、心も身体も重苦しい。上手く息ができない、どこへ行こうと私は全人類の爪弾きものだと景色から教訓を受けるようで。 夏の日差し、恋しい木陰の涼風。全てから仲間はずれの私は「もう帰ろうか」とばかり考える…
原爆ドームをみて、被爆や戦争という地獄は絵空事でなく、事実なんだという認識がよりいっそう肉づけされたようでした。 平和公園は(私はそう呼んでいる)、健やかな幼子の歩みの元にも被爆で殺された人々の命が、匿名のまま永眠しているのだと今日初めて知っ…
薬を1種類切らしていて、夏バテのように、人生に対して無気力なのである。 それでも時間は待ってくれないし、私を置いてきぼりにしては新しい太陽の誕生日が繰り返される。 全身から意欲みたいなものが湧いてこず、私はそれでも生きている。人生の終わりはこ…
PM16:00。入浴。このくらいの時間に入浴してしまうことがもっとも好ましい。 私は良心的なブログというものを、どこか狂気を内包しているように思えて恐ろしくて読めないのである。だから、迷った、この文章をはたして書きあげてしまってよいのかと。 もう夏…
何故こんなにも眠いのだろうと思ってはうとうと鬱々していたいちにちだった。 私がキャンプに行った時、夜が明けたら鳥たちが歌っていた。私はその時、悲しいが美しさに心打たれる自己犠牲の恋についての夢ばかりみていた。おそらく鳥たちの歌が私に感応した…