また終わるために

いっしょにすごしたときめき

いつでもユーモアを

暗くても、ユーモアがあればいいなと思う。ユーモアはあらゆる理不尽や不条理にたいする唯一有効な方法論であって、それがほんたうにすばらしくよい。

私は自己啓発本を、自己軽薄本だと思ってゐるけれど、さいきん読んだ『愛するということ』というエーリッヒ・フロムのほんは、ところどころ勉強にはなったものの、愛に関することなのにユーモアがなくて辟易したのである。愛はいちばんの人間の希望であるにかかわらず、もっとも不可解かつ理不尽不条理なものであるから、それを語るのにユーモアがなくちゃ、と思ったのであった。

ユーモアはどうあっても、私にとっては不可欠だ。明るい人にもかかわらず、ユーモアがないひとはどこか虚無のようで、つまらない。

人間のこころは肥えていなくちゃならない。