また終わるために

いっしょにすごしたときめき

2020-12-24から1日間の記事一覧

自販機の政権争い

自動販売機には、自動販売機なりに政権争いがあって、たとえば水550mlが110円とすれば、150mlは100円。いや、これは経済学というより、政治だと私は思うのだよ。 たとえばをもうひとつだすけど、今の彼は旅の帰途についていて、携帯電話が機能不全になってTw…

薬と、彼と、お父様と、私と

彼はよくお父様を心配させては、お父様はそのふっくらと焼き上がりたてのパンのような父性で彼を受け止め、包み、支えている。私はあくまで血のつながりはない人間だから、羨ましくその様そうを見つめ、彼を少し恩知らずな素行の猫のようだと感じている。 こ…

ふたりでまた行きたいね

いつかまたふたりで行きたいね。窓の外には雪景色がひらけている。眩しく目を射る白銀。列車は鈍行でうちへと向かっている。 乳白色のロマンチックを含んだ空色が本当に、いい。ここから雪が降ってきて、私たちの生活を、日々の汚れを、人生の汗を、きれいに…

雪は続く

この雪の続きにわたしと彼のうちが待っている。雪の続きに。だから、さよならなんて、意味がないんだ。

冬の旅だち、ありがとうおうち

旅は帰宅して自宅をほっとするものだと感じるためにあるのだと、わかる。一息ついて、まぶたに映写される旅情に心を憩わせながら、こここそ私のホームだ、と安心するための旅立ち。歌もそうだろう、沈黙を聖なる祈りだともう一度気づくためのものだろう。 寒…