また終わるために

いっしょにすごしたときめき

【人物】りゅーとくん

1人で自分自身と話し合っているような、独り言をつぶやいているような話し方をするな、という印象を持った。

そして、なかなかのレディーファーストである。初め落ち合ったのが今日の13:30頃だが、その時から約3時間ほどはまだ打ち解けた空気を観測することはなかった。しかし、クラブハリエラコリーナで私が買ったオランジェットをわけ合いっこして食べた頃から、緊張がほぐれているだろう事がわかり、次第に饒舌におしゃべりし始めた。なかなかの人見知りである。

人懐っこいところがあるから、今話題のマクドナルドのMcCafeメニューだと「甘いキャラメル弟分」に相当すると本人に伝えたら、たしかにツンデレでもないし、大人のバターでとろけさせるのでもない、と神妙な口振りで答えてきた。

スイーツが大好き、食べ物で特に苦手は無いらしい。本当言うと、そういう嗜好を持つものこそ真に育ちの好い人というイメージがあるのだが、りゅーとくんは、そう思わないらしい。彼の上品な母方の祖母の偏食こそ真の上品と思う節が彼に見受けられた。

沈黙が余程怖かったのだろうか、私が怖かったのだろうか、緊張していたからだろうか、とにかくよく喋る。食べてる時以外、とにかく、喋る。私も答える、正直言ってなんて言われたのか上手く把握できない時でも、あー、とか、うん、とか。

帰りは長距離を駅まで歩いた。あの時間はディズニーランドに匹敵する夢の国のようだった。

ありがとう、またそこでもここでも、会いましょう。