また終わるために

いっしょにすごしたときめき

Noble of deracine

もうすぐで春だから、旅立ちの季節。その時に私はどんなところにいて、何を羨み、何を求めてるか?

今の暮らしだろう、きっと、その時に求めているものは。畢竟今現在の暮らしは私の満願だから、まさに今が人生というここちだ。ゆるくほのあたたかく、ほのひらく、ほの光。もうここから動きたくないという矜持。私は働くことは害悪だと信じている、フランスでさもありなん、というように。

私は後悔する前進というものをしなくてはならない。それは、なんのためもなく、生活のためにである。馬鹿らしい。

不安と嫌な予感と、後悔する未来しかないと分かっているのに避けられない。しかし、これは私の咎では、ないはず。人間は卑しいから働かずにはいられない。花のように、咲いているだけではいけないらしい。野の花、あの花は無垢なのではなく、その生の矜恃のもと、美しいのである。