また終わるために

いっしょにすごしたときめき

がさがさ、ざわざわ

ジェルネイルを無理矢理はがしたら、爪ががさがさになってしまい、とても憂鬱だ。私の心が逃げたい、とたえず中腰でなにかを待っている。なんだろう?食事のあとは眠くてたまらないけど、他の人はどんなふうにこの眠気と戦って打ち勝つのだろう。労働はたまらない。彼は今日もかわいそうな電話をして……逃げたくてたまらないらしい。私と同じだな。

爪ががさがさでとても気の毒だ……私はしなきゃいけない日常の用事もそこそこに工事中のうるさいへやからとびだして、あてもなく。太陽が余すところなく世界を照らす青空のした、故障したピエロみたいにゆらゆら自転車をこいだ。つらいことばかりの人生を甘受する勇気もなく、やれやれ気の毒だ!しかし天気は良い……自己憐憫の黒い影すら失われるほどに。

疲れたな。このまま、ふぅと消えてしまいたいな。