また終わるために

いっしょにすごしたときめき

職業訓練校の思い出

職業訓練校で、書類提出の後、面接官に色々確認と尋問を受けた日だった。

まず、来る人全てスーツ姿なので、なかなかシックではあるけれどもワンピースの装いである私は、なんだか嫌な予感を覚えた。

特にお咎めはなかったものの、少し場違いだったらしく、スーツを持っているかという確認をされた。別に落選してもいいんだけど、それでも受かればやはり嬉しいんだ。

面接官は、しきりに「国のお金で教育されるのですから」「就職を目的として、履き違えるな」と強調していた。それは私を滑稽な存在にしたて、しかも窮屈にもした。「貴様は国が戦場に行って人を殺せと言えば殺すタイプだな!?」と内心考えて小さいユーモアを思っていた。面接官は、中年を越した頭が固い世代にさしかかったおじさんだった。