また終わるために

いっしょにすごしたときめき

2022-02-18から1日間の記事一覧

季節にそそぐ思い出

どの景色やどの影をみても、猫にも、あの花にも、あの雲にすら、あの人のおもかげがみられて私はおかしい。苦しくてたまらない。 何が悪かったのか。この夜のとばりにさらわれそうな時間にはかならず鬱とともにそういった自問自答がやってきて、この部屋には…

くいちがう

僕が早熟を装って見せたら、人々は僕を、早熟だと噂した。僕が、なまけもののふりをして見せたら、人々は僕を、なまけものだと噂した。僕が小説を書けないふりをしたら、人々は僕を、書けないのだと噂した。僕が嘘つきのふりをしたら、人々は僕を、嘘つきだ…

両極から引き裂かれてyou,you,you

私はイマカレにとても残酷なことをしているなと感じる時がある。いつまでもあの人が運命の人めいて見えるから(会えないがゆえに、切り捨てられたがゆえに)、イマカレとあの人の間で自分の意識が引き裂かれて(どちらが正しいのか)、自分の意識が二分され…

運命の人に、出会わない。

出会い損ないとしての出会いは、テュケーと言われてたりする(私の解釈も入ってるけど)。この出会い損ないとしての出会い=テュケーによって手に入るものは何だろう。例えば不在。例えばオブセッション。例えば悲しみ、対象a、エクリチュールの快楽。私は…

君の中に、君以上のものを

私は君を愛している、 しかし、不可解なことに 私が君の中に愛しているのは 君以上のもの―― 対象「a」――なので、 私は君を切り裂く。 ジャック・ラカン

悲しみに生きること以外はなにも望んでいない

私の悲しみは説明できないが、それでも語ることはできる。「たえがたい」という言葉を言語がわたしに提供してくれるという事実そのものが、ただちにいくぶんかの耐性をもたらすのである。 ロラン・バルト そう、説明しているわけじゃないんだ、私も。ただ語…