また終わるために

いっしょにすごしたときめき

花のような傷を持って、生まれた

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喪に咲く花はリンボでしか咲かない。その美しさ、その香り、その光。花のような傷を持って、やってくるあの人。

何か言っている、わからない、と合図する。夢か、と分かる。静かで激しい孤独がやってくる。鍵のかからない密室に、夜がひたひたになっていく。

そういうことを繰り返して、その人のかたちで残った空隙を、風と共に満たしていく。満たされない、しかし……何度も不在を不在として確認して、もう幻しか抱けないという現実に何度も打ちのめされて。