また終わるために

いっしょにすごしたときめき

まきののギャル志向

ギャルの何が羨ましいかをあえていうならば、その図太さ、傍若無人さ、軽さ、なのかもしれない。けど、軽さはもうだいぶ前からギャルにすらなくなって、ずいぶん世の中は重くのしかかる暗い空気になったなあと思う。

今日みたいな日はギャルみたいに「ダルいわ」と連発してばかりいる。ダルい、ダルいのである。何をするにも億劫で気が進まない。ゾンビみたいに繁華街を歩くあのギャルたち、あんな様相で私もいるのかもしれない。つらい。あれは、みっともないと思う。

ギャルのすごいところは、ヒエラルキーの上位に自身が位置するのを疑わないところである。ただひとをくっているだけに過ぎないその所作や仕草を、上位の存在としてできる限定された特別な所与だと思っているところ……若さゆえの驕り。そのギャルはたち。

先日は成人式だったな……ギャルはどこへ行ったんだろう?