また終わるために

いっしょにすごしたときめき

水底の失意、叫び

夜くんから連絡ないまま、もう2週間が過ぎた。きっとまた、忙しかったり、家族との問題で苦しんでたり、悩んだりして頑張ってるんだと私は言い聞かせて、1人を耐えている。ひとりは別に耐えられるんだけど、放置は耐えられない、とどこかからもう1人の私がそう言って声を荒らげる。

放置は耐えられない、見捨てないで!

……こういう叫び。

愛しさから遠く離れて、不安や失望と戦って……夕方の日ぐれに特に強く迫ってくるそれらと苦戦を強いられている。

全身から溜息が漏れてくる。夜くん、今すぐ会って抱きしめたい。