また終わるために

いっしょにすごしたときめき

私のショートケーキ

寝コンボと言って、食べては寝るを繰り返す彼を放っておけばカビがはえるんじゃないかという心配と、ちょっとそこまで一緒に出掛けたくて、新居の近所をぶらぶらしに彼と歩いた(といっても、彼は頑なに自転車に乗ると言っては、歩くのを拒絶して結局自転車だったけど)。私は徒歩、彼は自転車。リウマチのようなその自転車運転手だったけど、なかなかいい天気のした、冬にしてはまだ寒くない空気をゆらゆら行った。

近所の商店街は、閑散としていたけど、それでも人々の営みがあり、営みのホームポジションがあり、気配があった。楽しかったな、彼とのご近所巡りは。

ケーキ屋さんに寄って、クリスマスケーキを予約した。お客様が結構きていたけど、皆、晴れ晴れとした表情だった。それはそうだよね、ケーキ屋さんはそうしてくるところだから。幸福とケーキは、共起しやすいから。幸福を具現化したら、ショートケーキなのかもしれない。私はケーキを3つも買った。帰宅して、彼と一緒に半分こした。食べては、ほころび、食べては、ほころぶ。

もうすぐでクリスマスだ。