また終わるために

いっしょにすごしたときめき

記憶のほこり

ずっと気にしていても、なにもせずにおいてきた壊れたデジカメを、修理してもらいに持って出かけようかな、と考えた。

忘れようと心がけて、それでも引っかかっているもの・こと。そういうものがほこりをかぶって心の奥に残っている。ずっと留守番している子供みたいに。デジカメだけじゃなく、たとえば、自分で繕うと決めていて放置しているほつれた洋服やタイツ、モランディの絵のようにくすんだ部屋・・・・・・。私には、ずっと保留にしていることがたくさんあって、それらが私を苛んでも、なにも感じません存じません、で日々に追われている(あるいはそのふりをしている)。

あの人もおそらくこんなふうに私をいろどるようになるんだろう。悲しい歌もいつか懐かしくなるように。