また終わるために

いっしょにすごしたときめき

さよならが届かないほど

さようなら、さようなら、さようなら、って聞こえねえよ

さよならなんて意味がない

これらはある歌からのそれぞれの引用なのだけども、要するに、さよならすら届かないほど私とあなたは遠くにいる謂いなのだろう。またいつか会えたら素敵と思いませんか、と続くが、そのくらい遠くにいるからこそ見える希望、抱ける希望というのが存在する……そばにいることだけが、必ずしも希望になるというのではないのである。

私と彼も、そうなのかな、と思った。もうお互いに遠くにいることでしか抱けない希望だけで修復する関係なのかもしれない。それはつまり、近くにいてももう意味がないということだ。

相変わらず、彼からの連絡はない。