また終わるために

いっしょにすごしたときめき

また終わるために

ベケットはいつもいいタイトルで本を書いているな、とどれをとっても思った。たとえば、この「また終わるために」もそう、「いざ最悪の方へ」も、そう。

もう少し強くならないとな。けど、私はもうすでにあのころとは違った風の、おんなじ私だから、もういいかな。

悪意の総体として、苦手だったクラスメイトのひとりや、教師が出てきたりする。私はうまく息もできず、うまく言葉を発することもなく、目を覚ます。夢か、と4:30AMを見つめる。

もう済んだことだと決めつけて、損したこと、ありませんか?もう少しで、私が手に入りそうだと思うものが、そこにあって、けど、どうしても正体がわからない・・・・・・。私は何になりたかったのか?それを忘れて生き残ってきたから、今更思い出して、どうなるんだ?そういう問いがある。

私は、生き残ってきたんだ。そういう人間が結局は勝ちなんだ。それはわかってる。適切な世界で、不適切だった、ずっと。今もそう。

また終わるために。また出会うために、また忘れる。また、忘れる。忘れる。忘れる。