また終わるために

いっしょにすごしたときめき

最低の中で輝く屑

最低、最低、とその日が続いて、それでも輝くなら、それはもう私にとって宝石だ。

あの人はいつも自分自身を屑だと言って切り捨てようとするけども、それでも影はついてくる、自分自身に。だから、いやいやでも、しぶしぶでも、自分と付き合っていくけれど、そんなあの人を私は好きになったんだ。最低の中で輝く、あの人を。

屑だといくら言い捨てても切り捨てられないのだから、もう少し自分を忘れてあげたらいいのにと思う。そうできない証左がいわば「自分は屑です」という告白になっているのだから、もうナルシシズムの極みだよね。

どうか、もう少し自分を忘れて。私はそんなあの人が好きな(だった)んだ。