また終わるために

いっしょにすごしたときめき

終わらないデジャヴュ

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何度も姿を変えて 私の前に

舞い降りたあなたを今日は 探してる

 

 

【まきの周作】

例えば、花盛りの晴れたある春の公園で、例えば、雨の日の静かな匂いのする午後の図書館で、例えば、一枚岩のような真っ青な快晴の空に、例えば、瞬きするような木漏れ日のもとに、私はあの人の姿を見る気がする。歌の一節にもあの人の声の響きがある。

何度も繰り返すデジャヴュ。鏡の中に1番愛しい人を見つめる眼差し。

叶うばかりが恋じゃないんだ。未来の川の輝きの向こうに、あの人の身投げを見る。息を飲む瞬間、愛しさと美しさの混ざるとき、私はたちうちできない、命の爆ぜる飛沫。

謝らなかったのは、振り返らなかったのは、私をかえりみないのは、たぶん時のゆりかご、あの人の手がゆっくり命を揺さぶる。

いつか、ありがとうと言える日まで。また終わるために。