眠れなくて、ペンを縦にしている。
誰かがいなくなると、どうしようもない隙間ができてしまうものだけれども、そしてその隙間は、いなくなったその人特有の形をしていて、誰にも埋められないものだったりするのだけれども、対象aに近似するその人を、不在になった今だからこそ、本当に愛せるようになったんだと考えることがあるんですね。
そのひとのことを、この先、その埋まらないであろうどうしようもない隙間を見つめつつ、想いで補填していく。そうすると、とてもきれいな音楽がなるかのようにその人の思い出が懐かしく、そして美しく思い出されていく。
いなくなった誰かは、もうもどらないだろうけれども、私はそれだからこそより一層大切にその人を想える様になった。
私は本当にその人を愛し始めているのかもしれない。そう思えてきてるのです。
その人がいなくなることで。