また終わるために

いっしょにすごしたときめき

ぬるい涙が頬をつたう

夏は暑いんだけど、私はぬるい。覚悟がぬるい。悲しみがぬるい。切なさも、ぬるい。やる気も。なにもかもぬるい。

だから何かがしたいのに、何もしたくないのかもしれない、けど、どうなんだろう、やはり何かがしたいのかもしれない。この判別も、ぬるい。そして、本を開こうと思い立つが、結局ぬるいまま本を開かず待ちぼうけを食らわせている、文字たちに。

なにもかもぬるいだろう。今年の夏は暑いだろうなんて嘘だよ。こうやって、なにかしたいのかなにがほしいのかわからないまま、ただいてもたってもいられず、夜を待ちぼうけて、眠るのを待って、ぬるい涙が頬をつたう。