2022-01-01から1年間の記事一覧
原爆ドームをみて、被爆や戦争という地獄は絵空事でなく、事実なんだという認識がよりいっそう肉づけされたようでした。 平和公園は(私はそう呼んでいる)、健やかな幼子の歩みの元にも被爆で殺された人々の命が、匿名のまま永眠しているのだと今日初めて知っ…
諦められるわけないよ、好きな人は好きな人のままなんだから。 慕情は、諦められるものならはじめから発生しない。 気持ちの乱れ、隠しても隠しきれない。もうその曲線は、あなたのものなんです。 綺麗なカーブじゃ、えがけないものさ。
眠れない夜は、インクブルーに私を浸してそれでも浸しきれない自我の灯りを手がかりに眠る。 私の瞼は今日一日の映写機である眼球から、あの子の笑顔、あの人の思惑気な顔、なんかを浮かび上がらせて、私のフィルムに映った人々が、睫毛に憩う。たまに涙とい…
眠れなくて、ペンを縦にしている。 誰かがいなくなると、どうしようもない隙間ができてしまうものだけれども、そしてその隙間は、いなくなったその人特有の形をしていて、誰にも埋められないものだったりするのだけれども、対象aに近似するその人を、不在に…
着こなせないはずの後悔もうまくきこなせてしまうんじゃないかという全能感。 私は眠剤を服薬しているから、いわば酔拳で文章をこさえているんだ。 今日一日の暑さに参ってしまった不全感、この紙の上に広がる暑さのうだる東南アジアの風景。あついね、と刻…
【まきのまきな訳=解釈6:訳4】 窓の外は雨が降り続いていて 冷たさが私の魂を吹き抜けていく ああ雨よ、ああ降っては止まず ひとりにはなりたくないの 私たちの悪い思い出全部、 フォトショップで直せたらいいのに ああ思い出が、 蘇ってはフラッシュバック…
映画も、上質な小説も、今の私には無効だ。私はさながらブラックホールのようで、どんなひかりも無効化してしまう、重力でしかない。 憂鬱な重力。私はそれでしかない。とても不調だ。BADモード。 私の1歩1歩を、他意があるみたいに感じる人々は一定数いるよ…
薬を1種類切らしていて、夏バテのように、人生に対して無気力なのである。 それでも時間は待ってくれないし、私を置いてきぼりにしては新しい太陽の誕生日が繰り返される。 全身から意欲みたいなものが湧いてこず、私はそれでも生きている。人生の終わりはこ…
しなきゃいけないことたくさんあるのに、私は眠っている。 今日も眠っていた。ぽけぽけと、昼過ぎまでの昼寝。私には眠り薬などなくとも、眠りにつけるポテンシャルがある。眠りのポテンシャルが、高いのである。 人生にくたびれたら、横になれ!負けたら、…
この数日夢で苦しんで目がさめる。 昨日の昼寝だと、どこかにしまっておいたはずの過去の蓋が開いたのか、自責の念と情状酌量の念とが対立して、私の学生の頃に上手く出来ずにいた勉学について言い合いをしていた。あの荒涼とした冷たい孤立!私は着こなせな…
僕は、まきなさんのブログのファンです S
傷つきやすすぎて、生きづらい。 深夜になにかから引き揚げられたかのように目が覚める。そして、洗濯物を干す。夜の紺碧に浸された衣服たちは、きっと乾いた後も暗闇の匂いがするのだろう。私のまとうものは暗闇で、それを人々はいぶかしそうに見つめる。 …
もうだめ今日はとてもまいってしまった日だった。 まず英語への覚悟が足りない、と思いながら周りを見渡すと、たちまち逆襲にあって、私がそうなんだ、という風な自覚に行きつくんですよ。初心は、だからどんなときも忘れちゃダメなんだなと、慣れ親しんだ悪…
Twitterを信じてる、変な言い草だけど。遠藤周作の『深い河(ディープリバー)』みたいに。 私には生活になくてはならないはずのものになりつつある、Twitterでの人付き合いこそが。Twitterという140文字の1口メモ的ツールが。しかし、そこは、色んなものが玉…
企業や組織に所属することは、私にとって被害以外の何ものでもなく、その埋め合わせとして報酬があるのです。だとしても、どこにも居場所などなく、艱難辛苦続きの……やはり、被害以外の何ものでもないのです。 所属していると、その内の誰か1人でも嫌悪の対…
まきのさんのブログはね、文学チックっていうか……(ここで"チック"ってなんだよというツッコミが入る)、いや、文学的?あ!エモい!んですよ…… V 【まきののひとくちメモ】 ま、文学チック→文学的→エモい、という言葉の位相は楽しかったです。
まぶたを閉じると、眼差しの先にまぶたをスクリーンとした悪魔の影が炙り出される。私はその模様がこわくて、今、これを書いている。 何もかもかわいそう病が再発。優等生なあの子も、理屈一辺倒な憂国のあの人も、いい女演じるのも楽じゃない本音はみせない…
だんだん、わかってきたんですよね。私の入浴恐怖がどこからやってきたのかということが。 まず、父親がヨソの女性との逢瀬から帰宅した夜中の00:00頃に中学生だった私が入浴してたら、父親が帰宅したとたんに恫喝してきたんですよね。「こんな遅くに入って…
天才とか、才能、といってしまえば、相手へのりかいやつながりを裁断して評価するから、ある意味楽な道なんですよね。 私はそういうのが、言うのも言われるのもちょっと苦手で、もしそれらの言葉を採用するならかわりに「素晴らしい!」とか、テクストを走り…
頑張って、という声かけは時としてプレッシャーにしかならず、決して相手に寄り添う言葉になりえない場合もあると思うんですよねえ。 もし頑張って、と声をかけるのなら、「応援しているからね」あるいは、「もうあなたはよく頑張ってるよ」と言いたくなる。…
PM16:00。入浴。このくらいの時間に入浴してしまうことがもっとも好ましい。 私は良心的なブログというものを、どこか狂気を内包しているように思えて恐ろしくて読めないのである。だから、迷った、この文章をはたして書きあげてしまってよいのかと。 もう夏…
【エロティシズムまとめ】 ①エロティシズムとは、(モテと同じく)「気配」である ②エロティシズムとは、隠されていることから「滲む」ものである ③エロティシズムとは、類型であることからの「逸脱」である(おそらく「粋」と等価で) 【まきの副音声】 ゆかた着付け…
精神分析は、人間の世界に対する根本の問題は憎しみであると理解する。なぜなら無力な赤ん坊は、世界から攻撃されると感じているからである。 しかし、人間は他者に依存しないと生き延びられない。生き延びるためには憎しみをその反対物に変える必要がある。…
自己愛が足りなかろうが、充満してようが、他者を求める気持ちは破壊を含んでいて、愛とは脳のバグであり人生における事故に近いなとつくづく思う。 私をそこまで望んでくれる人に、何ができるかという視座はもういらなくて、一緒に死ぬしかその人には思いや…
【安楽死の権利を認めるべきか否か】 昨夜はありがとうございました。私はどちらかと言うと合理性の提示·立証が十二分に出来なかったのですが、まあ楽しかったと思ってます。以下が特に論点となっていた印象です。 ①安楽死の権利を認めることと倫理を両立さ…
私の実家には、父親が旅行の時にお土産として買った木刀があって、それを使って父親を殺そうとする夢を私はよく見る。しかし父親は強力でなかなか死なないし、それどころかよりいっそう強くなって私に反撃してくるのである。 あの木刀を供養したらいいのか、…
私にとって、かわいい人とは、とびきり好きな人というよりは、なんだか憎めない人のことなのである。 他者はいつも私に脅威的だ。なぜなら、自分自身の行動を逐一気をつけていないと相手の心情やその関係が、ガラリと変わってしまうリスクを含んでいるからだ…
植物には心臓(ハート)がない。咲いているだけで生まれては生きている。その様に心臓を持つ人間は、嫉妬せずにいられない。人間は、生まれて咲いているだけで、生きているわけにはいかないから。人間はいやしいから、動かずにはいられないんだ。 私の心臓(ハ…
宿を求めて来る者に、その名を尋ねるな。名乗りにくい者こそ、避難所を必要とする人だからである ユーゴー
何故こんなにも眠いのだろうと思ってはうとうと鬱々していたいちにちだった。 私がキャンプに行った時、夜が明けたら鳥たちが歌っていた。私はその時、悲しいが美しさに心打たれる自己犠牲の恋についての夢ばかりみていた。おそらく鳥たちの歌が私に感応した…