また終わるために

いっしょにすごしたときめき

脳裏の桜、満開。

元彼だったあの人にはもうすでに好きな人でも出来たのかな、と思い、ダイニングテーブルの椅子の方向を変えた。2脚ある椅子。これを丸いテーブルを挟んで向かいあわせでも、隣り合わせでもなく、少し斜めの横同士にした。テーブルを挟んで直角というか。丸テ…

遠回りして帰ろう

今日が私の中のどこかにあるスイッチを押したらしく、私は今通っている土曜クラスの英会話レッスンをやめようと決心できた。 次のタームのレッスンには少なくとも参加しない。 もう耐えられない。レベルの低さはともかく、メンバーのほとんどが年寄りで意地…

父親は犯罪者

私の父親は、私の母親に暴力を振るっていたDV犯罪者なんだけども、彼いわく「母親は3割悪くて自分は7割悪い」ということらしい。 それを聞いて耳を疑ったし、やはり犯罪者の基礎的な思考が常人と違うんだなという知性の違いの確認もできた……悲しいことが人生や…

春と生活

春になろうとしているからなのか、私は終日眠ってばかりの日が続いていて、うつうつと過ごしている。 眠りの中に内包される春というものがあるのならば、私は春などいらない(ただし、眠りはいる)。夢の中で父親と母親が再婚していた。春だなあ。 生きるのが…

夜明け前、雪降る前

夜明け前はいっとうしずかで昏いように、雪降る前はいっそう寒くて震えるように、人生の明るく温かい場所にいくまでに、こういう時間をのんでいかないとならないらしい。 私は、人知れずつらい道を選ぶだろうなという気がしている。あえての艱難辛苦を求める…

しうねきルッキズム。でも、いいんだ……

会社で働いていると、ストレスやプレッシャーなどの負荷がかかった状態になるから、というのは私のていのいい言い訳で、たとえその相手がシゴデキの上司でも、ルックスが良くないーー少なくとも私にとっては好ましくないルックスーーの場合、注意や叱責をそ…

うだつが上がらないまま大人になっても

刺激に飢えてとにかく高く飛んでいってしまいたい願望のカタマリみたいな子供時代だった。 今でもその名残が記憶されていて、私はうだつの上がらない人々や街並みなどにひとりで憂鬱そうに、うんざりしてしまうことがある。 私の母親はよくわたしにとっての…

春待ちの終わり

春待ちの終わりは、春が来たから終わったわけではなく、春が来ないと理解したがために終わってしまったのだった。 そのかわりに、毎日の待ちぼうけが始まり、私は永遠に来ないだろうその人を待っているのである。 来るかもしれない、来ないかもしれない。そ…

Noble of deracine

もうすぐで春だから、旅立ちの季節。その時に私はどんなところにいて、何を羨み、何を求めてるか? 今の暮らしだろう、きっと、その時に求めているものは。畢竟今現在の暮らしは私の満願だから、まさに今が人生というここちだ。ゆるくほのあたたかく、ほのひ…

ポップにはなり切れない人々のポップな渇望

アンディ・ウォーホルがアジアの美術やアート、とりわけ日本に傾倒していたのは作品から滲み出ているので言うまでもない事実である。 彼はポップを作り、ポップを切り、ポップを抉っていくことでさらにはポップの正体が万人に必ず平等に与えられる死にあると…

息、域、粋、生きを学ぶ合気道

合気道をして長い先生は、とても粋なんだよなあ。声も凛とした響きだし、姿勢も粋だ。鈴が鳴るような音の聞こえてくる心地がいつもする、その佇まい。もう中年の域なのに、見事だ、人間はこうして美しい息を吐くこともあるんだな、と思う。 私はねこねこ猫背…

世界に嫉妬すること

ピカソをはじめとする現代美術の根底には、アート全体にもともと言えることかもしれないけれども改めて神の創造である現実世界のクリーチャーや、あるいはその世界そのもののあり方への嫉妬があるんだろう、という気がした。 私は芸術家とは、もとからある世…

お菓子、凄い。

お菓子を食べるごとにつくづく思うのだが、このただの嗜好品でしかない、人の生存に必要な栄養素がそれほど含まれていないものを美味しいと感受することは、食文化の中でも凄いことなんじゃないかと。 あるいは、そういう「なんの栄養素もない」嗜好品を美味し…

暮らしている(生きてはいない、気がする)

なにか待ちぼうけを喰らっているかのような心地で、郵便受けの蓋を開ける。カラである。私はそのソラを受け取ったのだと思うことにした。いつか、伝達の鳥がそのソラに住んでくれたらいいと願いながら。 私は、一人暮らしである。つい最近、元彼になったその…

泣き空

今日は元彼の誕生日で……そんな日に私はこんなにも泣きそうな過ごし方をしてしまった……。 英会話教室のメンバーはほとんど嫌いな人間だらけ。敵しかいないと思うと、本当にやるせなくて涙出そうになる。こらえて、見上げると雨が降りそうな重い曇天だった。 …

まきののギャル志向

ギャルの何が羨ましいかをあえていうならば、その図太さ、傍若無人さ、軽さ、なのかもしれない。けど、軽さはもうだいぶ前からギャルにすらなくなって、ずいぶん世の中は重くのしかかる暗い空気になったなあと思う。 今日みたいな日はギャルみたいに「ダルい…

まきのの恋愛脳

1番初めの元彼は、東大卒だったけど、ギャンブルばかりのニートだった。 2番目の元彼は、働かない訳では無いけど、ODと自傷を繰り返す病的な人だった。 私はここにきて、独り身の今、気づいた。私の恋愛遍歴に普通の人は1人としていなかったということに。 …

うっとりうっかり

こう、私のブログはうっとりしては、うっかりしてると思うんですよ。 さっき、『あの場所で』っていう文章を書いたけど、なにか見落としてるとしか思えないんだよなあ、私のうっとりには必ずうっかりが潜んでいる。 さっき右耳にひどい耳鳴りが走って「すわ!…

あの場所で

あの場所から、靴下を贈った思い出がよみがえり、あの場所でその記憶がとじる。 私は元彼をほとんど思い出さないけど(というのも、その愛の綻びが見えていた記憶が強いから努めて憎しみを抱かないように、思い出を汚さないようにしよう、という防衛本能から…

no words

伝えたい事など、無い。記しておきたい事も、無いかもしれない。近頃言葉の無力を味わわされている。 私は年末に臨み、来年の誕生日までには弱虫を何とかしたいと考えた。しかし、それもこれも、成り行きの力によるものだという気がする……私は言葉の無力さだ…

夜中のクッキング

中途覚醒した。私は今風邪をひいていて、よく眠れずにいる。熱が出ていたり、咳にむせていたりして、深く眠れないのです。 そこで目が覚めたからここぞとばかりに料理をたしなむ。野菜はたくさんある。キャベツ、ピーマン、なすび・・・・・・、トマト缶。トマトス…

なんてことはない、忘れられない人

成就しなかった片恋相手は、いつまでたっても恋しいなあ。そういう恋しい人が、もういっぱいいて、溢れているけれども、また増やしましょう、もうひとつ、もうひとつ・・・・・・、と年々増えていく。もしかしたら、生きることは年を取ることを着こなしていくこと…

なぜわたしはひとりなんだろう

雲のシグナル、それをうけとったみたいにふと思った。なぜわたしはひとりなんだろう。孤独を何で深めていけばいいか、何で埋めていけばいいか、希望?そういうものはどこで拾えるのだろう? 部屋が相変わらず散らかっているけれど、きれいに整頓されたかばん…

太陽の誕生日

朝、目が覚めてすぐに考えた。ゆうべの本棚組み立ての続き、私は今日頑張ることができるか、そしてできなくても頑張らなきゃならないから人生は厳しい、と。 カーテンを開ける。昨日取り付けたばかりの新しいものだ。東向きの窓から太陽が目を覚まし、私は声…

えいえんと、いちにち頑張った話

あのですね、今日いちにちとってもがんばったんですよね、私。それを自慢したくて。あーそんなんだねえ、とおはなしをうけがっていただきたくて。こうしてブログに書いています。 シーシャを近々、吸いに行ってみたいと考えています・・・・・・未経験なので、ちょ…

恋すてふ、その後

失恋した、から、なのか私はバーで一人でカクテルを嗜んでいる。もう酔いはまわっていて……一人で飲むのは苦手だ……だからバーに来たけど、マスターによると21:00からでないと人はなかなか来ないらしい。困るな……もう怖くて、帰り道が特に怖くて、帰りたくなっ…

crying like a child

漠たる思いで見つめる秋空の曇り模様にふと、死を想う。自分の生き方に別の意味を求めてると感じるそのひとと、私は分かり合えないだろうと。それでも希求する気持ちがあるのはどうしたことだろうかと。この人間としての美しい、「にもかかわらず」のかなし…

この世の終わり

秋、日の暮れ方に思った。 どうしてかなわなかった恋の相手はいつまでも恋しく思えるのか。 ある歌を聴く。よくあるポップソングだ。雲のシグナルのように刻むリズム……あの夕焼けの向こうにあなたがいる、そんなように思える。

私は小説家生活ができない

あー、小説書くの、めんどくさいな・・・・・・。最近よく考えるんだけども、「作家はなろうとしてなるものではなく、気づけばなっていたものだ」とかってよく言うでしょ。あれなんなの。本当かなあ、なったから、そう言っているだけなんじゃないの、とか思うわけ…

恋(いと)しさと、愛

愛すべき、と思ってその人を愛することにひとは興味を抱くだろうか……どちらかといえば、ひと目でこの人だ!……と、直観した相手を恋(いと)しがり、愛するのだろうと思うのです。 つまり、大抵のわれわれは、愛すべき、という志向の、"~べき"という愛に興味な…