また終わるために

いっしょにすごしたときめき

2023-01-01から1年間の記事一覧

あの場所に帰れなくなっても、その2

同じ部屋で2人だったのを、今身をもてあましつつたったひとりで暮らしていて、急に広い、急にひどい。 あのねえ、もともとは元彼の部屋だった場所が今は私の書斎なんですけども、壁にはられていた所だけ日焼けしていなくて、浮いているところがところどころ…

あの場所へ帰れなくなっても

このところ元彼のことをよく考える。振ったのは私だが、思い詰めてしまっているのか、泣き出したくなる気持ちで心が揺らぐ。波立つ。涙の海。平静な水面を思い出が吹き荒れて、しばしさざ波。苦しい。もう二度と会えない人と場所に窓を開けて、未来と明日を…

傾眠

薬の副作用が出て傾眠することがあるが、その時私はよく夢を見る。 最近は、母親に会いたいと願う夢、家族の中で子供の私が助けて欲しくて助けられない夢、また母親の夢……起き上がれなくて魂だけ意識と眠りの世界の浅瀬で迷っているような心地の時、とても悲…

また終わるために

喪う始まりと分かってるのにひとはそれにもかかわらず、誰かを愛するのをやめない。 誰かを求めることはすなわち喪うことの始まりなのである。なのに。 身体が愛が不足しているといってため息をもらす。こんなことばかりの人生で、他者に溢れている。いや、…

私の夜を埋めるもの

本当いうと、この夜の空洞は元彼との思い出で埋めるためのものでないはずなのに、今日はとんでもなくそれらで占められていて、泣き出しそうになっている。 さびしい、彼の幸福が。私とすんなりいかなかった同棲を他の誰かとは上手くしている事実がさびしい。…

私はこのまま錆びてくのか?

今の私はどうやら適応障害らしいとわかった。少し動くだけで、その10倍は休まないといけなくなるし、憂鬱でやる気がおこらないし。 たまらなくつらい。自動思考がつらい。勝手に考えて滑っていくのがつらい。だから、もう考えたくないし、死にたいという気持…

【小説】電話、電話、電話・・・・・・ ②

「この店にお座敷の席があるのは、シーシャの提供もされてるからみたいですね」と千裕さんは言った。ほら、と言って壁の案内書きを指さした。「”フッカー”?」私は目に飛び込んできた文字のまま口にした。千裕さんは「フッカーというのはヒンディー語でシー…

躍起になって

学生時代は、とにかく将来父親にその責任とか過失を認知してもらうために「偉く」なろうと躍起になって勉強していた。そんなのおかしいと気づいたのは、高校生の頃で、どれだけ頑張ろうと、私の家庭環境や家庭の問題は一向に変わらないし、父親の意識を変え…

子供が親の期待に応える時、そこに愛や平和は生じるか

「失望させたくない」 というネガティヴな想いにとらわれていて、親の問題も、家庭の問題も、とにかく私が夢を示していけば何とかなるんかなとほんのり考えてたんですよね。 誰かの期待に私が応える時、そこに愛はあるのか?平和はあるのか?私は満足なのか…

自棄になって無茶をして、行けるところまで

もう習い事の英会話全部辞めちゃいたい。 何もかも棄てて、ゆるされる場所へいきたい。 いま私、自棄をおこしてる。それはわかってる。だけど、もう連綿と続く毎日とか生活とか、人生がなんの実りもなければもう何もいらなくなるよ。求めて手に入らないなら…

looking for the place

私はその場所に行きたい、生きたい、逝きたい。 私はその場所で、目覚めたい、眠りたい。眠る神と目覚めた人間に。 私はずっと見詰めては、さがしている、その場所を。 私には無いものなのかと絶望することが多いけど、完全に希望を損なうこともできず、願い…

Find Love

作家の柳美里が、大検の資格取りたいという趣旨のことを以前言っているのを見つけたのだけど、同時に以下のようなことも言っていたのだった。 「私にとって学校は、自分はできない人間だと思い知る場所だった」 これは、私もそう。鬱で勉強に手をつけなくな…

かわいそうなあのひとを救いたくない

私には母親がいつも罪悪感とみじめさを刺激するほど気の毒な存在だから、もうかわいそうなその人を認めるのはくるしいのである。 これ以上に母親のことをかわいそうだと思いたくないし、かわいそうである証拠をみつけたくもない。美しくてつよいは母親の姿を…

罪と罰

金欠でろくに食事してないからか、栄養不足で鬱がひどく、しかも明日から新しく仕事が始まるという圧もあって、苦しい。落ち込んでいて、居てもたってもいられない。人がおそろしい。今美容室にいるのだけど、こわくてたまらない。 どうしたんだろう。Twitte…

なによりもゆるせないのは

苦しみや悲しみの過剰で私は自分のそういう抱えきれなかった感情を、快楽を手放すことで相殺したつもりでいたのだけども、それは大いに見当違いな方法でとてもとても苦い、不能感と不全感のみ手元に残ったのだった。 裏切られた青春の姿こそ、今の私そのもの…

感情、というできごと

私は私の感情をなるべく意識しないように生きることで、自分を守っていた。とてもつらい思春期だったし、あんまりにも苦しくてかかえきれないほどの悲しみやつらい気持ちがあったから。 だから、そうすると、楽しいはずの快楽まで逃げていってしまい、私は発…

喪った意味、あるいは父親はいるが母親がいないこと

人生や、生きることの「意味」なんて、本当は無いことをわかっているけれども、あえてその言い草を採択して言えば、私は得意科目の英語を頑張っても生きる意味なんてないんだという自覚をある瞬間してからというもの、なんとなく鬱々と過ごしては、英語に対…

期待の裏には失望しかないですよねえ

疲労と憂鬱と孤独感が胸に嵐を呼んでいて、頭の中はむしろ静か、そうでなくとも、少なくとも私は表面的には大変静かだ。 つらくてゆううつでさびしさをおぼえると、私は買い物へ出掛けがちらしい。今日買ったものは、必要だと感じたから購入したのだけど、ボ…

結婚=婚姻契約の就業

私たちは労働に関して、時間を買ってもらっている/時間を売っている、という意識でいないと、搾取される一方だという危機感を私はいつも強迫観念みたいに持っている。しかし、時間を買ってもらっている/時間を売っている、という意識は、ほとんどの人には無…

職業訓練校の思い出

職業訓練校で、書類提出の後、面接官に色々確認と尋問を受けた日だった。 まず、来る人全てスーツ姿なので、なかなかシックではあるけれどもワンピースの装いである私は、なんだか嫌な予感を覚えた。 特にお咎めはなかったものの、少し場違いだったらしく、…

毅然

こんな夢を見た。 父親がなんだか狂っていて、私に暴力を振るおうとしてきたが、私は習った剣道で返り討ちにした。父親は気絶した。私はその脈を首元で確認するところまで如実に夢を見た。 いつもと違う。いつもは、私が父親を例の旅行土産の木刀を両手にし…

ゆっくりと手放す予期不安 ~立志編~

もうすぐ私は就業する、と思う。と、同時に学校にも通い始めてとても忙しく時間が惜しくなるんだと思う。 私は例の父親の嫡子として誕生した自分を過失の存在だと思っていたのだが、それと同じく父親のついていけない歪さを取り込んでしまった私自身を是正す…

慕情

まいったな、会わなくていいはずなのに、という一言を私自身で反芻して消えない火を消そうと頑張ってしまっている。無駄な抵抗というやつだ……私はいつの間にか恋愛のただ中にその人と共に居て、あの人もきっと私が欲しいはずなのに、なのになのになのになの…

薄情な私の胸を締めつける

父親のことといい、男友達のことといい、胸が締めつけられる。私は薄情と自分に決めてかかっていたのに、人情らしいものがまだあったようだ。疑って詰め寄ったり、信じきれず頭を悪くしたりすると、こういう切なさに直面する。 春はもう終わる頃だ。葉桜がよ…

鬱と再生

いつか結ばれるより今会いたかったけど会えなかった人の影が、春の木々が芽吹く中を目を伏せて歩く私のまつ毛に滲む。どうしても私とは重ならなかった人たち。 一昨日の真夜中にやってきた春の嵐で干していた洗濯物が全てダメになってしまったけど、今日は晴…

突然訪れた春の嵐

面倒がやってきたのですよ。 まずそれほど関わっていない友人が登録していたマチアプの不具合でいい感じの相手だった方と連絡する手段を失ったから、色々な理由から私が代行で相手を探すことになったんですね……聞くだけで面倒くさそうだと思ってくださると読…

うららかな眠気

本当は春の午後晴れた日は、胸が苦しくなってしまう。なぜだろうか。春の彩りの裏に訣別や別離の悲しい修羅が潜んでいるようで。その影が悲しくも切なくてたまらないのかもしれない。 私は眠い。冬以上に春が眠い。夢で、父親といる時も母親といる時も苦しみ…

風呂ハムレットの乱

風呂ハムレットというのは、毎晩入浴するのを躊躇ってためつすがつもんどりうっては、けっきょく入浴を怖がって「入るべきか、入らぬべきか。それが問題だ」と神妙になる私のことなのである。 私は入浴が本当に苦手で、どうしても怖がってしまう。 色々原因…

私から嵐に飛び込んで

剣道を始めてみたのだが、とにかく3ヶ月はやってみようと思っているものの、ひとをバシバシしばくのが私には恐ろしいことなので、今日も「先生、すみません!」といいつつ、面を何度も本気で振りかぶってくりひろげた。その節はありがとうございます。 剣道…

暮らしに嵐がやってきて

相席ラウンジ通いを知ってからというもの、私の暮らしはすっかりダメになった気がする。まず部屋が散らかるようになったし、私は日々のタスクに以前よりも無頓着になったようだ。帰宅して何もかも放り出して疲れ果てて眠ってしまうことが増えたから。 あるい…